前作からの登場人物
本作は、前作である『猟闇師・零 ~ 七人岬 ~』の続編に当たる物語です。
前作をお読みいただけていない方は、こちらで登場人物についての設定を、一読されることをお勧めいたします。
【椎名宗助】
前作、『猟闇師・零 ~ 七人岬 ~』の主人公。
陽明館事件の際に七人岬の肉を食べてしまい、以後は強い霊能力を得た。
しかし、その力は淀んだ陰の気に由来するものであり、自身での制御は難しい。
現在は己の力をコントロールすべく、犬崎家で訓練を行う日々を過ごしている。
【犬崎美紅】
犬神を使役し妖刀を駆使する最強の外法使い。
先天性のアルビノで、日中はその力を存分に発揮できない。
ただし、虚弱体質というわけではなく、戦闘の際には激しい肉弾戦もこなしてみせる。
クールでミステリアスな雰囲気の漂う美女。
【鳴澤皐月】
常にフーチを持ち歩く活発な少女。
己の霊感をフーチによって高め、一種のダウジング能力を使うことができる。
父の仕事の関係で転校を繰り返しており、そのために友人が少ない。
宗助のことを兄のように、美紅のことは姉か母親のように思い、慕っている。
【鳴澤達樹】
皐月の父。
退魔具師という、退魔師達の使う武器を作るのが仕事。
武器の材料を探して全国を転々としているため、一種の転勤族に近い生活を送っている。
【黒影】
美紅の使役する犬神。
普段は影の姿で美紅の中に潜み、彼女の呼び出しに応じて実体化する。
口から吐き出す破魔の炎は霊的な存在だけを焼き尽くし、時に姿形を自由自在に変えることで、美紅を悪霊の攻撃から守ったり、除霊の手伝いをしたりもする。