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砂時計 -1-
歪み、軋む歯車に 始まりの血が終わりを告げる
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――じいちゃん、まだ起きてる?
どうした、セイジ。眠れないのか?
うん、何か話して
そうだな、セイジはサーカスは見たことあるか?
サーカス?
ああ。華やかで、可笑しくて、ちょっと怖くて
見る者を夢中にさせて時を忘れさせる
まるで別世界にいるようなんだ
ふーん
その世界には色んな人間や動物がいて、
中には人間とは思えない能力を持った奴もいる
不可思議で楽しい世界だ
面白そうだね
興味を持ったのなら、わしと一緒にサーカスを見に行こうか?
うん! 約束だよ
ああ、じゃあ今日はもうお休み
お休み……セイジ――
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