魔王
さんにんの子どもたちとおうじょは、魔王の居城へといく途中で、村人にあいました。
村人はいいました。
「子どもたちにリザ様。お助けください。村が魔物の配下におそわれているのです」
「みんな助けに行こう!」
ポンがいいました。
よにんは村にかけつけると、村には、魔物がおおぜいいました。
魔物のはいかは、みなそろいの木のこんぼうです。
村人をとらえたり、たたいたりしてあばれています。
ポンは魔物にいいました。
「魔物たちよ、きけ、このくににあだなすおまえらを僕、ポンの剣とももの魔法とりくのいやしで、退治してやる!」
そうしてさんにんは、飛びかかりました。
ポンは剣で、魔物をひとりひとり倒しました。ももは、氷の魔法で魔物を捕らえました。
りくは、ポンとももの傷をいやしました。
けれども魔物は一向にひるみません。さんにんは、追いつめられました。
どこからか声がします。
『聞け、さんにんの子どもたちよ、魔物は、幻えいなのだ。本体を見つけ出し、倒しなさい』
ポンとももは、本体のいばしょを探しました。
けれども見つかりません。
りくは、遠くの丘に登り、本体が幻えいを作っているばしょを見つけました。
そのことをおうじょに伝えると、おうじょは赤いペンダントをかざしました。
光がもれ、本体のいばしょを子どもたちに示します。
ポンは剣をもってそのばしょへと向かいました。
そうして本体の魔物を倒しました。
村人はみな、喜びました。
ポンやももやりくをほめました。
「ありがとう子どもたち。わたしたちからこのかんしゃのしるしにこのさくらんぼをさずけよう。魔王とうばつもがんばってやるんだよ」
さんにんとおうじょは、よろこんで魔王の居城へとむかいました。
魔王の居城は、くにからすこし離れた砂丘にありました。
もう夜です。夜になると魔物は力をはっきします。
それでも行かなければなりません。よにんは向かいます。
くにをとりもどさなければなりません。
なんとしてもとりもどさなければならないのです。
よにんは魔王の居所をつきとめて、広間に入ります。
広間には魔王が一人でいました。灯りがともっています。
魔王がいいました。
「己は世の中というものが、退屈だった。そこに、悪という灯りをともしたのはたしかに己だ。だから、世の中がこうなった。さておまえたちよにんをほふらせてもらう」
魔王が火の魔法で攻撃してきました。
ポンやももがそれを防ぎ、りくはふたりの傷をいやしました。
おうじょはペンダントをにぎりしめたまま、ふるえています。
魔王はももの氷の魔法を使い、さんにんをとりえてしまいました。
さんにんはぜつぼうします。
「もっとぜつぼうしろ、子どもたちは、君らの苦しみで世界は明るくなる」
しかしおうじょのもっていたペンダントは、輝きをはなち、さんにんを開放します。
そうしてさんにんにちからをあたえます。
ポンの剣が、魔王を追いつめ、ももの魔法で、魔王をとらえました。
しかし魔王は、一向に死ぬようすを見せません。
りくは魔王を哀れに想い、魔王の傷をいやそうとしました。
と、りくがいやしを与えると、魔王は浄化し、消えてしまいました。
「どうしてだろう?」
ポンがいい、よにんはふしぎにおもいました。
『それは、哀れみの愛のひかりによる浄化だよ、君たち。魔王は、いやされ消えてしまった。魔王は呪いだったのだ。もう家へおかえりなさい。子どもたち、おかあさんおとうさんが待っているよ』
さんにんは家へとかえり、おとうさんおかあさんにだきしめられました。
くにはだんだんとなおりつつあります。
さてさんにんは、次はどんな物語を見せてくれるのでしょうか?
おしまい。




