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精霊が避難させた場所が終わってた  作者: 井沢篤之
第一章 精霊よ、お前の娘はどこにいる
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社会的抹消レベルだと思うけど?

どうもこの度はこんなクソみたいな世界から人々を救う…で合ってるのかわかりませんが、まあそんなことをさせられています。皆さんもご協力をお願いいたしま…

あぁぁぁどうも精神が乱れてる。

今でも厨二病拗らせすぎてあんな夢見たとしか思えん(大幅な希望的観測)が、明らかにおかしな動きの人いっぱいいるし、虹の色が変なことになってるし、あの精霊の言うことは本当なんだろうなあ….


碎羅のはこんなことを考えながら、ベッドに入った。

と言うのも、この世界では、彼が本気にしていたレポートコンテストに、なぜか自分がまともに取り組めないことになっていたのだ。


時は12時間前に遡る…


「クラスの奴も教師もゴミみたいなのばっかだったけど、俺にはレポートさえあれば生きていける!よーし俺の知的好奇心を誰か(無論俺しかいないが)満たしてくれー!」


なんてことを叫んで周りに怪訝な目で見られながらコンピュータ室に入ると…


「あら、椹川くんじゃない。呼び出す手間が省けてよかったわ」


「いや、僕毎日この時間はここに来てますけど。わざとらしすぎませんか?」


「なんのことかしら」


俺にはとぼける必要性がまったくもってわからなかったのだが、これもこの世界の特徴なんだろうか。


「まあ良いです。要件は何ですか?」


「椹川くん。これは何かしら?」


なんだろうと思って見てみると、俺が実験のために置いている寒天だった…は?

この寒天容器の中で保存してこそのあの賞味期限なのに、容器の外に出されたら、実験が台無しになる。

マジで終わってるだろっと思うと思わず大きな声が出てしまった。


「先生なんで勝手に容器から出したんですか?良い加減にしてくださいよ!」


「よくもまあ勝手に置いた分際でそんなこと言えるわね」


教師がさらにとんでもないことをぶっ込んできた。

何を言ってるんだ。俺がそんなものを許可なく置いて誰が得するって言うんだ。


「ちゃんと先生に許可を取ったんですよ。僕のことが気に入らないからってなんでもかんでも僕が悪いってことにするの教師としてどうかと思いますよ!」


「許可?面白い冗談言うわね。あんたみたいな不真面目生徒に誰が許可出すのよ!」


問題発言という次元を超えてきたさっきの発言の10倍ほどヤバい言動に流石の最強メンタルを誇る俺でもよろけた。

生徒間を差別するって教師として…いや人として終わってる。

俺はこんな人間共に教えを乞わんとあかんのか…


「はぁぁぁあ?じゃああの許可はなんだったって言うんですか?」


俺の声のデカさにギャラリーが集まってきているようだ。


「あんた不真面目な上に冗談すらわからないのね(笑)」


教師がこう言うと部屋の周りはドッと爆笑の渦に包まれた。


いや笑ってる場合か?今さらっと生徒に対する冗談を認める、いやむしろ助長するようなこと言ったよね。

別にどうでも良いような話だったら冗談を言っても良いけど、許可みたいな重要な話で冗談を言うなんてもし会社に勤めていたら社会的抹消レベルだと思うけど?

俺は社会的抹消レベルの教師に指導されなきゃならないのか?

でも今ここで怒鳴ったってギャラリーに嘲笑われるだけで、今日中、いや今週中はこの話題で持ちきりだろう。

こうやって、なんとかこみあげてくる怒りを鎮めながら次の言葉を出した。


「大体不真面目って言いますけど、僕が具体的にどんなことしたって言うんですか?授業妨害とかしてませんし、生徒指導にかかるようなこともしてませんし、寝たりもして無いでしょう?」


ギャラリー共は一瞬笑ったあと、顔を見合わせた。

教師も言ってる間は笑っていたが、言い終わると目線を上に向けた。


予想通りだった。どうせこう言うことを言う奴らって何も考えずに言葉を発するんだ。


少し間を置いた(言葉を捻り出す間であるが)あと、教師から次の言葉が出た。


「あなた今朝も郁井さんに話しかけにいきましたよね。彼女嫌がってるんですよ。実際に苦情も来ています。これが続くようであれば私達も対応を取らn」


言い終わる前に食い気味に碎羅は言った。


「スカートの短さを指摘したまでですが。そういえば、許可を取っていると言ってましたが、さっきの話を聞く限り、まさか冗談だったり?」


教師は明らかに嫌そうな顔をして言った。


「彼女はこの学校を舞台とした漫画のキャラのモデルになってるので、そのキャラのイメージのために私たちが許可を出しました」


「漫画なんて誰でも描けますからね。例えばあなたでも。そしてプロの漫画家が描くならこの学校内ではそれなりに話題になってそうな気がするのですが…?」


「この計画は秘密にしてあるんです」


「秘密なら登校するときにスカートの丈は直すのでは?」


「それは彼女の自由です。とにかくこの食品は没収です。二度とこんなことしないように」


「教育委員会にでも報告します」


「私達もあんたのことは不真面目で通してるから、誰も信じないわよ」


てな感じで研究の対象を奪われてしまった。

正直やられっぱなしでは面白く無いので、何かやり返したい。


そして、ベッドの中に入ったあと、やり返しとこの世界の人間の能力を測るというまさに一石二鳥な方法を思いついたのだった。

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