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#03「最弱でも昇格がしたい!」前編

朝起きたら俺の目の前に一つのタッチパネルが現れた。

タッチパネルにはどうやら俺のスキルとそのスキルの説明が書いてあるようだった。

「これが…俺の…スキル?」

『日進月歩』

「日進月歩…毎日、日が変わる事にレベルが一つずつ上がります!?」

まず最初はレベル1の状態から始まり、一週間で7レベル上がる…3ヶ月で大体レベル100まで行くのか…

この『日進月歩』というスキルはレベル100で常人並なのね…

いやちょっと待てレベル100で常人並って今の俺めちゃくちゃ弱いじゃねーか!!

ただ唯一救われたのはレベルとフィジカルは比例しないということ。

レベル1だからといって俺の身体がナーフされてる訳ではなく。

魔力や使える魔法がレベル1の状態ってだけらしい。

神からの天罰なのかは分からないが早急に脱出したい俺にはかなり進行の妨げになるような能力だ。

「3ヶ月後だ…3ヶ月後にここを脱出する」

静寂な一つの部屋にポツンと独り言を言い終えるとのぼるはカバンを背中に当て学校へ向かった。

ーーーーーーーーーーーー

「担任の鈴木すずき こうです。分からないことがあったらいつでも言ってね。」

「うい」

担任の自己紹介に頷くと担任は早速授業に取り掛かった。

ちなみに俺の自己紹介もここでしたのだが自分には特にこれといった特徴がないのでみんなの反応もイマイチだった。

ただこの担任の授業がとにかくつまらなさすぎる。

生徒が少ない為1学年1クラスになっている。

俺は中学三年で今は三学期、だから中学年の総まとめをしている。今更方程式とか1年生の課程だからこれは俺もギリ理解している。

のぼるが心の中で誇らしげにしていると隣から俺を呼ぶ声が聞こえてくる。

「ねぇねぇのぼるくん、ちょっとここ教えて欲しいんだけどいい?」

俺へ尋ねてきたのは一人の女子だった。

「ふぇ!?」

俺が思わず小声で驚く。

俺、女子慣れしてないのに…

どうやらどうしても問2のX+6=2が分からないらしい。なるほど

「えっとこれをここに移行するんだよ…そしてこれを…」

「ちょっと待ってください、移行ってなんですか?」

俺が教えてると女子がまたもや尋ねてくる。

「いや、移行って習わなかった?」

「すんません。私いつも授業中寝てるもんで…全く話聞いてないんですよ。」

フワッとした喋り方、髪は下ろしてて顔もめっちゃ整ってる、身長もちっちゃいし…めっちゃタイプです。

そう、この男…ロリコンだ。

その後…俺が方程式を一から全て教えると納得したのか「なるほど〜のぼるくん頭いいですな〜」と手をパチパチさせながら褒めてくれた。

うん…悪い気はしない…ってそうじゃなくて!

今はどうやったらここを脱出できるか考えないと…

まず状況を整理するとここは結界で覆われてて脱出できなく、解除の方法が校長を倒すことしかないということ。

そして俺のスキルは日に日に強くなる能力であるということ。

はっきりいって状況は最悪だ…

ただ最低でも3ヶ月あれば人並みには魔力がつくしフィジカルにナーフは入ってないが…校長と戦って分かった…あれは無理だ。

そうなると俺がまず一番にしなきゃ行けないこと…それは魔法を理解することだ。

そして俺が転入生だからなのか今日は3時間目に俺だけ個別に魔法解説の授業が入ってる。

そこで魔力と魔法を大体は把握しなきゃ行けない。

まぁ昔から好きなことへの記憶力だけはいいからいけるだろ!ということで、こんな方程式とかいうつまんないものには頭を使いたくないのでおやすみなさい。

などと謎理論を展開し眠りにつくのでした。

その後、今日俺が方程式を教えた女の子と一緒に俺も職員室に呼び出され担任に授業中に寝ていたことをめちゃくちゃ怒られた。

怒られ終わった後、時間が遅いからなのか帰る人がいなかったようなので、その一緒に怒られてた女子と一緒に帰ることになった。

名前を聞くと久眠くみん 風花ふうかというらしく、いつも寝ていて怒られるのはしょっちゅうだという、名前とか言動とかなんか全部可愛い!

そして楽しい楽しい会話をしながら自分たちの帰路へと別れるのでした。

ーーーーーーーーーーーー

のぼるは自分の部屋に戻るとベッドに"ちょこん"と座る。

今日の魔法解説で覚えたことは3つ。

1つ目はこの異世界の人間にはそれぞれ火、水、風、光、闇、無の6つの属性が与えられてること。

そして2つ目に属性関係なく誰でも習得可能な基礎魔法というのがあるということ。

最後に3つ目は俺は6つの属性全てを兼ね備えてる珍しい体質だということ。

俺の属性は、火、水、風、光、闇、無のどれか一つを使えるんじゃなくて全ての魔法を使えるという、稀にみない例なんだとさ。

ちなみにこの全属性持ってる事も固有スキルの『日進月歩』のことも教師たちには事前に伝えなきゃいけないらしいので今日ちゃんと伝えに行った。

まぁこれで自分のことは教師たちには筒抜けになった訳だが…

能力の詳細を教師たちが知ったところで特になにかされる訳じゃないから大丈夫な筈。

そしてもう一つ、これは魔法とは関係ない話だが…

月に1度、自分の好きなタイミングで測定試験というものができるらしい。

ルールは至ってシンプルで出されたモンスターに勝つこと。

これだけなのだが、ランクはそれぞれEからSまであるらしくて、Eランクでもかなり難しいらしい。

ただランクが高いとモンスター討伐にかなりの頻度で行けるらしい。

だから俺はまず、ここで高いランクをゲットすることから始めようと思う。

早速、3日後にDランク試験で予約を入れてあるのでそれまでに基礎魔法だけでも完璧にしときたい。

基礎魔法のやり方は今日の授業で教わったし明日の体育で実践するしかない。

しかし基礎魔法ができるわけじゃないので、これから練習しようと思う。

担任の鈴木先生に練習に付き合って欲しいとお願いしたところ、なんなく承諾してくれたのでこれから練習部屋にいくつもりだ。

まだレベル1で魔力も少なくて知識も浅いけど全力で頑張ろうと思う。

心の中でそんな独り言を言い終えると自分の部屋を後にした。

ーーーーーーーーーーーーーーーー

「まさか、君が基礎魔法練習したいとはね…とても嬉しいよ」

「はは…」

「では早速始めるか」

「はい」

担任の言葉を軽く受け流すと練習を開始した。

「まずは…基礎魔法には魔力を消費するんだが…どれくらいの魔力を持っているのかな?」

「大きさで言うと石1個分ぐらい程度ですね…」

「え?」

のぼるの言葉に担任は唖然とする。

「石一個分って剣1本召喚できるか分からないぐらいじゃないか」

弱くても剣3本文は出せるのに…

少し担任の表情が落ちる。

「ま、やってみないと分からないからな!まず早速、魔力の出し方を教えよう!」

そうして俺は担任から魔力の出し方を教わったのだが…

「こうですか?」

「違う!だから腹から出すつってんだろ」

うちの部活の顧問並みにキツイ指導だがのぼるはそれに3年も耐えたため根性で乗り切った。

そしてようやくして…

「ハッ!!」

グワンと一つの気体が出てくる。

「おお!これが魔力か!すげぇ!」

「うん、よく頑張った…ううっ…」

何故か担任が泣いている。絶対前世部活の顧問だったなこの人…

「じゃあ次はこの魔力から剣を召喚するよ。まずは剣をイメージして…」

あ、イメージするだけでいいんだ。

「ホッ!召喚魔法!」

のぼるの手から魔法陣が出現しそこから1本の剣が出てくる。

これは割と簡単な魔法だったな。

「おや、もうこんな時間か、今日は1日よく頑張ったね」

ふと時計を見ると確かにもう夜の7時だった。

「はい、今日は1日ありがとうございました。ではまた明日学校で…」

担任が見えなくなったあたりで手を振るのを止め、振り返り自分の部屋へ戻る。

今日はマジで疲れたな…こんな疲れたのはサッカー部の引退試合ぶりか?

なんてことを考えながら帰路につき部屋に戻ったのぼるはベッドに腰を落とす。

今日の収穫は召喚魔法と魔力を出すぐらいだったけどこれだけでもだいぶデカイ、さて試験までは残り三日、それまでに強くならないと、そんなことを考えながらベッドから立ち上がりお風呂へと向かった。


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