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#01「受験生でも冒険がしたい!」

みんな誰しも1度は妄想したことあるであろう異世界転生!

俺ももちろんその一人だ!ただ一つだけ言っておく。異世界転生が起こったとしても必ずしも冒険できるとは限らない!


俺…遅速ちはや のぼるは異世界転生系のお話を愛する中学3年生。

ただ俺は今そんなこと考えてる余裕が無いぐらいに絶賛大ピンチなのだ。

そう、なんせ俺は受験生。

そして受験は明後日とかいう詰み状態。

そして俺は一昨日までゲームをしてて勉強してなかったのだ。

いつも夏休みの宿題は最終日にやる派だったけども。これは完全に詰みだぁ…

いっそ俺を誰かが殺して異世界転生したいわ!

てかやっぱ全然勉強集中できねぇよ。

集中力の切れた俺は気分転換がてら外へ出る。

そこには大量のカップルがいた。

…そうだ、今日ってバレンタインデーだったな。

中学では部活に専念しすぎて恋愛とかしてこなかったし、顔はフツメンだからチョコも貰ったことがない。つか女子とまともに話したことすらなかったな…

なんて考えつつ横断歩道を渡ってる最中、急に信号無視をしたトラックがこちらへ向かって来て俺は死を覚悟した…

あ、俺死んだ!?

ワンチャン異世界転生できんじゃね?

なんて考えてると普通に直前でトラックが止まった…

いや轢かれないんかい!

すると背後から「キャー!」という悲鳴とともにナイフを持った通り魔が!…自分を横切って去ってった。いやまた死なないんかい。!

そしてそれからもかなり高い位置から階段を踏み外して転んだけど無傷、上から鉄骨が落ちてきたけど速度が遅かったせいでなんなく回避、と帰る頃には俺は疲れ果ててた。

…今日はもう疲れた…もう寝よう

ベッドにこもり眠りにつく…

すると突然…「!?」

息が…苦しい…

やばい…死ぬ…

そこで俺は気を失った。

「また新しい転生者を見つけました」

誰かの声がする…

謎の影が俺を運んで行った…

俺…死んだんだな…

「ハッ!?」

目が覚めると何故かベッドで眠っていた。

カーテンで周りから身を隠されている…

ここは保健室?

なぜ俺は学校にいるんだ?

すると「スタッ」「スタッ」と足音とともに一つの影がこちらへ向かってくる。

カーテンを自ら開けると

一人の男が立っていた

「ようやく目が覚めましたか」

そして俺に話しかけてきた。

本当に誰なんだこの人、

見た感じ凄くガタイのいいイケオジって感じがする。

「ここどこですか!?ってかあなた誰!?」

俺が興奮気味に問うと

「まぁ落ち着いてくださいな、別にこの場所も私も怪しいものではありません。」

となだめてくれる。

そして続いて

「あなたは転生者です、そしてこの転生学園の一生徒です。」

と状況説明をしてくれる。

なんなんださっきから…

てか待てよ、転生者?ってことは俺異世界転生できたのか?

マジか、よっしゃー!でもなんだよ、学園?

「待ってください、もっと詳しく説明を…」

「状況説明が中途半端でしたね、失礼しました。」

と俺の問いに律儀に謝ってくれた。

本当に悪い人では無さそうだ。

…話を聞くとここは異世界だそうで異世界に転生できたのは本当らしい。

そしてたまたま倒れてた俺を拾ってくれたらしい。

そして未成年はこの転生学園とやらで18歳まで過ごさなきゃいけないらしい。

「なるほど…って俺、冒険できないの!?」

「未成年を危ない外に出すわけにいかないですから」俺の問いにイケオジは笑って答えてくれた。

ちなみにこのイケオジは心情しんじょう おさむっていうらしくてこの学園の校長先生らしい…

おお、マジか…

「ん…?」

そこで俺は一つの違和感に気づいた

俺の今の年齢は15、ここを卒業できる年齢は18…

俺3年もここにいなきゃいけないの?

せっかくクソ受験ライフから逃れれるかと思ったら

また勉強かよ!

まっ…前世も全然勉強してなかったけどさ…

異世界の醍醐味つったらモンスター倒して大事な仲間を築いてって感じだろ!

ここ(学園)じゃ冒険もクソもねーじゃねーかー!!

その後、適当に校長の話適当に受け流して手続き終わらせて…

「今からこの学園の案内係を連れてくるので好きな所まわって待っててください」

とイケオジ校長から言われたので早速俺は学校を抜けグラウンドに出た。

そして外の方へ走ってく…

「ハッ!何が未成年は危ないだよ!バーカ!」

するとゴツンッ!となにかにぶつかって吹っ飛ばされてしまう。

「いてててて…ってなんだこれ?」

見てみると一枚の薄くて赤い壁がある

「なるほど…これの仕業か…」

ならば!と壁に思いっきりパンチすると

バインッ!!と弾かれてしまう!

「おやおや、転校生が来たと聞いたから楽しみにしてましたが…まさか問題児くんでしたか…」

すると何者かが急にこちらに向かってくる

「誰だお前?…」

少し怒り気味に聞くと

「あなたの案内役の混合こんごう 秀斬ひできと申します。お見知り置きを」

とメガネの優等生が俺の前に現れた。

「なるほど…案内役ねぇ…ならここのこと知ってんだろ。この赤い壁はどうやったら解けんだよ?」

とメガネくんに問うと

「本来は企業秘密ですが…脱出を試みてるあなたみたいな馬鹿には特別教えてあげましょう…それは校長の作った結界なので校長を、倒さないと解けませんよ」

「ッ!馬鹿だと?」

と嘲笑うかのようにこちらを馬鹿にしてくる。

なるほど、少しわかったことがある。

この結界はあのイケオジ校長が管理してんだな…

つまりはアイツさえ倒せばここを脱出できる!

決めた!校長を倒して絶対に外へ脱出してやる!

この日、俺には新たな人生と目標ができた。

そして絶対に成功させてやる!と強く心に誓った。


これは異世界冒険に興味をもつものがここ…転生学園から脱出する為に奮闘するお話だ。









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