セーラー服と効かん銃。快…感…!
カノンは固有武装?の金棒を取り出し、3、4人まとめてホームランみたいにかっとばしていく。
どうでもいいけどフォームがサマになり過ぎてない? ほんとに金棒使うの初めてなの君?
あとかっ飛ばした後に「快…感…!」みたいな顔やめて、いたいけな青少年がちょっと変な気持ちになるから。
ただカノンのスキルはクリティカルの『剛腕会心撃』とか反撃の威力アップの『怒髪天』とかだから、使ったらまず生身の人間が死ぬので使えない。
いくら香川が回復させると言っても、HPがゼロになったらお陀仏だし。
よってフリーバッティングのように力を抜いたフォームでスパンスパンかっ飛ばすしかないのだが、それにしても強いね君は。
またお偉いさんが逃げようとするけど、カノンが手で壁を突き破り、中の鉄骨を掴むと、そこから部屋の鉄骨がグニャグニャ変形してってドアフレームが歪んだ。
なるほどこれが『金属如意化』か。偉いさんがいくら引っ張ってもドア開かないでやんの。
敵は接近戦をあきらめ、遠まきにカノンに弾丸を集中させた。
だがタンク職というか、アマゾネス役のカノンには攻撃が通らない。
ええとたしか、スキル使ってないよねカノンさん?
生身で俺の『剛体術』と同じ防御力なの?
本当にホモサピエンスに所属してる?
「くそっ、これならどうだ!」
護衛の1人がランチャーというかバズーカ砲というか、とにかくでかい砲を構えた。
でもそんなもん今のカノンに通じるわけないし、当のカノンも金棒で肩をトントン叩きながらジト目で眺めている。
「く、喰らえバケモノっ!」
!!!!!!!!!
爆発音と炎が広がるが、やっぱりカノンは無傷で立ってる。
無傷…無傷だけど……おおっ!
「ちょ、ちょっと待って、いやあああっっ!!!」
爆発で肌面積が一気に増して、際どいとこだけが見えそで見えないカノンがうずくまった。
しなやかでスレンダーな体のライン、しかしその上にうっすら脂肪が乗って女性らしい丸みもちゃんとある。
いわば究極の健康美、女子アスリートみたいな体型だが、あの部分とかあの部分とか、けしからんところは大変危険な発育具合……眼福だっ……!!
「いいぞ、ナイスカノン!」
「何がナイスよ、馬鹿じゃないのっ!?」
カノンは真っ赤な顔で抗議しつつ、スキル『織姫』で何とか着るものを作ろうとする。
だが弁天様の説明通り、そのスキルは戦闘中にはうまく働かず、白いボロきれみたいな布がいくつか出来ただけだった。
「も、もうっ、無いよりマシだけどっ…!」
カノンは形のいい背中をこちらに向け、片手で隠しながらうまいこと布を巻いていく。
エ、エモイ……じゃなくてエロいっ……!
アマゾネス衣装としてはこっちの方が正しい感じだが、太ももとかお腹とか胸元とか、とにかく色々見えて戦いに集中できないぞ。
「黒鷹、見たです? 見たら即もぎですけど見たですか?」
「いや見てない、見た事も聞いた事もないけど一体何があったんだ?」
ハーハー言いながらこっちを凝視する鶴に、俺は冷や汗を流しながら答えるのだ。
休憩時間に急いで書いて移動中に投稿とか無茶してるので誤字あるかもです。もしあったら御免なさい。
出来るだけ楽しんでもらえるよう頑張って書きますので、生あたたかく応援してくれたら嬉しいです。




