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幼馴染と7年ぶりに同じクラスになった  作者: とらとー
第4章:秋・冬イベント編
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第56話 ホワイトデー①

 俺の琴美への想いを、改めて伝えなおした、今思い出すと少し恥ずかしい、でもあの時の俺たちには必要だった、バレンタインデーから1ヶ月。

 期末試験を何とか突破して間もないタイミング、次に俺の頭を悩ませているのは、ホワイトデーのことだった。

 あの時琴美は、手作りのチョコブラウニーという、手間もかかるし難易度の高いものを、俺のために用意してくれた。


 だから、俺も琴美に、特別な手作りお菓子をあげたいと思う。


 そこで、手作りお菓子として何が作れるか、まず検討していった。

 手作りお菓子として、まず最初に想像したのが、クッキーだった。

 しかし、調べてみると、ホワイトデーでクッキーをあげることには、「あなたはお友達」という意味があるらしいということがわかった。

 俺と琴美はもちろん恋人同士なので、この意味がこもるプレゼントはそぐわない。

 それでは恋人同士にふさわしいプレゼントが何かと検索していくと、キャンディの「あなたが好きです」というものが見つかった。

 しかしキャンディの手作りなんて、それこそキャンディアートのようなものしか想像できず、当然俺にそんなことができるはずもない。

 ただ水あめを固めるだけだとしても、レシピに「加熱時に水あめが焦げて茶色くならないように注意」なんて書かれていることから、火加減が難しいことがわかる。

 だからキャンディは諦め、他のお菓子で良い意味のものがないか、探していく。

 次に、マカロンの「あなたは特別な人」というものが見つかった。

 意味としてはこれもいいのだけれど、マカロンはそれこそ、パティシエの人も苦労する高難易度のお菓子とのことだった。となると、これもダメだ。

 他に適切に意味のお菓子がないか、さらに探していく。


 すると、バームクーヘンの「これからも一緒に年を重ねていこう」というものが見つかった。


 これからもずっと、琴美と一緒に生きていきたいと考えている俺には、ピッタリだと思った。


 それに作り方も、ホットケーキミックスを使って、フライパンで卵焼きのように巻いていく形でもそれっぽくできるらしく、これまでのものに比べれば抵抗感は少ない。


 こうして俺は、琴美へと送るホワイトデーのプレゼントを、バームクーヘンに決めて必要なものを買いに出るのだった。



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