表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/68

第11話 何気ないことが

 買い物を終えた俺たちは、ちょうど昼時から少し遅くなった時間ということもあり、お腹が空いていた。

 そこで、俺たちは、ショッピングモール内に入っていた、格安で有名なファミレスに入ることにする。

 程なくして入店することができ、俺はハンバーグのセット、琴美はパスタを注文する。

 このファミレスは、一部のインターネットで「デートにこのファミレスはありえない」なんてことを言われることもあるが、俺はレストランの引き出しもあまり多くないので、ついよく知っているこの店に入ってしまった。

 でも、琴美の反応は。

「あっ、悠珠のハンバーグも美味しそうだね。一口ちょーだい」

「ああ、いいぞ、ちょっと待ってな」

 俺はハンバーグを切り分け、フォークとナイフで琴美の皿まで運ぶ。

「ありがとう! いっただっきまーす。……うん! ハンバーグといえば椿(つば)()さんのハンバーグだけど、こういうのもたまにはいいよね!」

 とても美味しそうに食べる、琴美の笑顔。

 気を悪くしてそうな様子もなく、心から楽しんでいるように見える。

 そんな琴美の笑顔を見ていると、俺の方も嬉しい気分になる。

 それから俺と琴美は、いろいろな話をした。

 今日のショッピングのこと、琴美の教えてくれた美容院のこと、学校のクラスメイトのこと、そして、小学校低学年のときの昔話も。

 話の内容としては、ありふれたものなのだろう。

 でも、俺はそれでも琴美と話すのと、違う人と話すのは違うと感じていた。

 琴美と一緒に話すと、楽しい。

 琴美と一緒にいると、居心地がいい。

 そんなことを、実感する一日だった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
小説家になろう 勝手にランキング

新作、投稿しました!
下記リンクからよろしくお願いいたします。
幼馴染のアシストをしようとしたらいつの間にか……
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ