世の中は世知辛い
ダンジョンとは心が踊る。
「お邪魔しますよ?」
周囲の人が中に出入りしてるので自分も内部に入る。
「へ〜。」
内部はほんのり暗く遠くは見えない。
入り口から内部に入ると子供が壁を叩いてる。
何かと思えはスコップで壁を掘ってる。
壁は元に戻るが偶に小指の先程の魔石が出てくる。
成程、小遣い稼ぎだな。
更に奥に進むと人が少なくなる。
小一時間も歩くと周囲に人の気配は全然ない。
軽快な走る足跡が聞こえて出てきたのは
中型の犬だな?
歯を剥き出し唸ってる。
真っ直ぐに突っ込んできた其奴を
右足を前に出し左足を右足の後ろに滑らし
体を横にずらすと足で蹴り飛ばす。
転がった犬の首を全力で踏み抜く。
野生の動物の皮膚は素手では裂けないし
打撃で相手を倒すのは難しい。
咬まれれば病気も怖いが
それ以前に怪我はもっと怖い。
血の匂いで寄ってきた魔物と
動きの鈍った体で戦うとか御免だ。
安全は何より優先する。
絶命したら体が地面にグズグズに溶け込み
後に魔石やアイテムが残る。
「戦えるな。」
自分の力を確認する。
「こんな所かな?」
更に内部を彼方此方と彷徨い
倒した獲物の魔石を広い集める。
一日潜り近くの店で魔石の買い取りをしてもらい
換金する。
「ボッタクル商店だな。」
懐かしのゲームでボッタクリの店を
そう呼んでたが此処も良い商売だ。
店先で売ってる金額と買取り金額の差が激しい。
しかし兵士が巡回してる様なので国営とかで
営利団体なら文句は無駄だな。
収入が確保出来れば生活の目処が付いた。
後は食事する場所で周囲の話を聞いて情報を集めるか。
安くて食事付きの場所を探して
その日は終る。
「何とか一日は生き延びた。」




