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転生した世界では術というのが主流らしい  作者: 五嶋 月
第一章 氷術と時空術
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第2話 『異世界転生〜時空術〜』

何も無い暗闇の異空間で、一人の男が目を覚ました。


「お、これが天国ってやつか。さてさて、何に生まれ変われるのか楽しみだぞ。」


っておいおい。

何もないやないか。

まあいい。とりあえず起き上がろう。

ってあれ。なんにも体が動かないぞ。

ちょっと待て。俺の名前は上月光。

年齢は23歳…。確かあの時何者かに刺されたんだよな…?めっちゃ記憶がある。ってことはここは病院か?

それしかありえないだろう。

真っ暗なのは真夜中で明かりもないからだ。

なんだよ、結局死ねなかったのかよ。まあいいか。切り替えて寿命を待とう。

そんなことを考えていた時だ。

誰かの声が聞こえてきた。


《おい、聞こえるか。》


え?

なんだなんだ。医者なのか?

医者にしては口調が荒くねえか?


《なんだ。聞こえねえのか。》


「いえ、聞こえております。」

俺は咄嗟に声を出した。

どうやら声は出るみたいだ。

ただどう頑張っても体は全く動かない。


《お前は死んだ。》


驚いた。

どうやら俺は死んだらしい。

てことはここは病院ではないのか?


「ここはどこですか?」


《異空間だ。》


異空間だと?

なんだそれは。

よく漫画やアニメで聞く言葉ではあるが、実際にあるものなのか?


《お前はこの異空間から違う世界へと行ってもらう。》


違う世界?

待て待て、これは漫画やアニメでよくある異世界転生ってやつなのか!?

興奮してきたぞ。これで俺も超能力を手に入れて大活躍か!


「異世界転生ってやつですか?だとしたら、なんの能力なんですかね?」


《正しく異世界転生だ。そしてお前は術を操る者が多数いる世界に行ってもらう。》


激アツ展開キター!

やっぱり異世界転生やんけ!

なんもない俺にもようやくチャンスが巡ってきたぞ!

神様ありがとー!

ていうか、「術」ってなんなんやろ。

俺も使えるのかな?


「すみません。私も術というものは手に入るのでしょうか。」


《ああそうだ。》


ウォー!!

術とかカッケー!

もう俺無敵やん!

術同士がぶつかり合う超能力バトル!

超楽しみやないか!

さてさて、どんな能力なのかね?炎?氷?もしかして魔術?うわぁー!興奮が止まんねえ!


「なんの術なんでしょうか。」


《時空術だ。》


え。なんだそれ。

燃えていたテンションが一気にガクッと落ちた。

時空?響きはかっこいいが使えねー。

時空なんか操って戦えんのかよ。


「え、それって…」


そう言いかけた時には俺はもう別世界にいた。


「おい、そこ邪魔だ。どいてくれ。」

ガタイのいいおっさんが小柄な俺を退けて歩いていった。

え、ここが異世界?

なんか近代ヨーロッパみたいな街並みだな。


時空術だっけ…。

なんかダセーな。

俺っていつまで経っても上手くいかねえな。

やっと変われると思ったのにこれかよ。

そう思っていた時、後ろから女の子らしい声が聞こえてきた。


「あなた、変な格好してるのね。」


いや、普通の短パンとTシャツですが!?

そう思いながら後ろを向くとそこには、

赤髪で、目の色が青く、非常に派手な格好をしたとんでもない美少女が立っていた。

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