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転生した世界では術というのが主流らしい  作者: 五嶋 月
プロローグ
1/3

第1話 『死亡』

俺の名前は上月光。

大学を出て早一年。

アルバイト生活を送っている23歳。


「はぁ」

22時過ぎの暗闇の中一人の男がため息を漏らす。


俺にはこの世界が向いていないのかもしれない。

彼女いない歴=年齢。

せっかく頭のいい大学を出て「高学歴」という称号を手に入れたのにも関わらず、就活に失敗し、アルバイトという、まるで「低学歴」のような生活をしている自分に飽き飽きしていた。


そんなことを思っていた時だ。


タタタッと後ろからものすごい勢いで、誰かが走ってくる音に気がついた。

その音に驚いた俺は何故か固まり、後ろを見ることが出来なかった。


――グサッ


背中に大きな衝撃が走った。

恐らく刺されたのだろう。

何故か痛みというものをパニックのせいか感じず、余裕があった。


「おい、大丈夫かよ!すんげぇ血だぞ。」

声を聞く限り30〜50代の男の声が寄ってきた。

何故だろう。

意識はあるし、聴覚もある。

なのに全く体が動かない。

なので目も見えないのだ。


そんな時思ったのだ。


これは来たぞ。

俺はこの自分に飽き飽きしていたのだ。

今ここで死んで、来世では、超イケてるフェイスに生まれ変わろう。

死ぬ?

たしかに上月光としての人生を終えることになるが、好都合なのではないだろうか。









これが上月光のこの世での最後の意識となった。

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