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巡る

作者: 杉将

 久しぶりに人と会話をした。涙が流れそうになった。

 ハンバーガーショップで買ったポテトフライは、少ししょっぱかった。

 いつもはイヤホンをしながら歩く道を、イヤホンを外して歩いた。

 息を吸って、吐いて、吸って、吐いて。

 僕は孤独でもあり、幸福でもあり、男でもあり、惨めでもあり、悲しくもあり、嬉しくもある。

 僕は、森の中を歩いているわけでもなく、真っ暗な道を歩いているわけでもなく、危険な道を歩いているわけでもなく、街の舗装された道を歩いている。だから、考えることができている。

 空には、星があり、月があり、雲がある。空には、月があり、雲があり、星がある。

 目の前の信号が点滅している。走る人、止まる人。

 信号を待ちながら、僕は人と話したいと思う。けれど、もう少し一人で歩いていたい、とも思う。

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