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深夜一時の奇奇怪怪⑩
五月十二日。陽は沈んだ。
視界良好、聴覚良好。運動のし易いジャージに、履き慣れたランニングシューズ。
夜はまだ、人でごった返している。
駅前には、ひっきりなしにテレビカメラとキャスターが姿を現す。私も一度インタビューされかけたが、不愛想に無視をした。
犯人は、化け物です。
そんな事、言える訳がないから。
街行く人は、皆が皆無関心だ。
こんな短い時期、こんな狭い範囲で、七人も人間が亡くなっているというのに、マスコミが囃し立てるそれを反して、誰も彼もが無関心だ。
皆、自分には関係ないと思っている。これだけ人が死んでも、自分には、なにも。
それで正しい。だってそうだ、関係がないのだから。
本日は晴天。夜の空は星が爛々と。
リベンジマッチ。目的地は決まっている。
私やアレの様な逸れてしまったモノは、それ同士で殺し合わなきゃいけない。
《《私等の様なモノは》》、《《私等の様なモノと殺し合うべきなんだ》》。




