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線路

作者: 聖原悠人

 ふと外を覗き見る。

 すると、景色が流れ、次々に遠く離れてゆく。

 それをボーッと見る。

 駅と駅を電車が走る最中に自分はのうのうと変わる景色を何する訳でもでもなく、ただ移りゆく景色を、当たり前のように見る。

 空は青く全体を覆い、太陽は大地を照りつけ、木々は繁り集団として山と化し、他にも存在だけの家や群れる鳥、土をめぐらせ水を張る田んぼ、残雪、建物……様々があり、土地によって見る風景も背景も景色も全部違って、同じようで違って、様々な様子があり、自然と目が離せなくなる。

 いったい、自分は何を見ているのだろうか。

 それは定かであるが、それは物理的な何かではなく、心理的表面と真理的裏面の思考だ。

 またしてもボーッと車窓から外を覗き見る。

 そこには自分が見たことない風景が広がっていた。

 ――そうか、自分は知らない場所を見ているのだ!

 その結論に落ち着くまで、そんなに時間は掛からなかった。

 当たり前だけど、見る角度が違えばそこは当たり前ではなく、知らない場所なのだ。

 それが分かり、自分は知らない場所の風景を虎視眈々と見ていた。

 だけど、今度はなんだかまた違う風景のような気がして、心が踊り出した。

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