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ジンクス

作者: 桜河

BGMに多大なる影響を受けて第2弾。

ここまで来ると、二次創作のほうがいいのかな・・・?

 「ねぇ、知ってる?街の端にある教会。その鐘が良く見える丘にのぼってね・・・」


 毎年、冬のこの時期になると聞こえてくる、ジンクス。

 ありふれて、使い古された話だ。

 指定された場所に行き、おまじないを唱える。

 そうする事で、恋人と結ばれるとか、一生幸せでいられるとか、二人は永遠に別れることはないとか・・・。

 効果なんて、眉唾ものだ。

 ただ、退屈しのぎぐらいにはなるかもしれない。

 いつもは、それだけの話し。

 けれど、今年は違った。


 どちらが先に言い出したのか、忘れたけれど。

 朝早くに待ち合わせをして。

 確か、今日は雪が降るとか天気予報で言っていたような気もする。

 灰色の雲と、二人分の白い息。

 「別に、信じてる訳でもないけどさ、試してみるだけだって。ホントに効果があったら、悪い事はないわけだし・・・」

 言い訳するところが、本気な証拠だって気付かないのかな?

 そういうところも、可愛いとか思ってみたりするけどね。


 半分の距離まで来たかなって時に、日が陰りだして。

 そういえば、今日初雪降るんだっけ・・・?

 なんか、寒くなってきた気がする。

 そう思っていたら、急に肩を抱き寄せられて。

 そのまま、雰囲気に任せて抱き合ったりしてみた。

 目的の教会が、だいぶ前に閉まってて人がいないのが救いだったね。


 きっと、この道を通った人は何人もいるだろう。

 いろんな、想いを抱えながら。

 そんな事を考えると、たとえ、眉唾もののジンクスでも、本物に思えてきた。

 だって、私も「想い」を抱えながら、君と手をつなぎ、この道を通っている。


 ああ、教会が見えてきた。

 「やっぱり、教会を目にするとテンション上がってくるよね?」

 そうかな?

 「うん、実際目にすると違うね」

 同意なんて、してないのにね。

 勝手に聞いといて、答えてもいないのに自己解決。

 それって、自問自答って言うんだよ。

 知ってた?


 そんなやり取りをしながら、歩いていく。

 さくさく進んでいく君の後をついていく。

 その途中、ついに雪が降り始めた。

 はらはらと、儚く。

 だけど、存在を主張するように宙を優雅に舞いながら。


 君は、舞い上がりすぎて教会しか見ていない。

 全く、そのうち躓いて転んでも知らないよ?

 すごく、楽しそうで、可愛いんだけど・・・。

 少しくらい、私のことも気にしてもいいと思うんだよね。

 だって、ここちょっとした坂だし、舗装されてない道だし、雪降ってるから滑るし。

 ねぇ、少し歩調を緩めてほしいんだけど・・・

 夢中な君は、私の不満顔にすら気付かない。


 さっきまで、ふわふわと舞っていた雪が、しんしんと降り注ぎ始めた頃。

 丘の頂上へと辿り着いた。

 私たちの向かい側には、教会が。

 その向こうには、白とも銀色ともいえる雪に包まれた、街が広がっている。

 そして、そこで、私たちはおまじないを唱える。

 お互いに見つめあい、息がかかる近さで。

 おまじないのほとんどは、重ねた唇のせいで音にはならなかったけれど・・・。


 今までここに来た人たちの「想い」のように、雪が積もってゆく。

 まるで、この街自体が私たちのために作られた、舞台のようだ。

 そんな事を思っていたら、突然教会の鐘が鳴り始めた。

 タイミングが良すぎる偶然。

 きっと、時計仕掛けなんだろうけど・・・。

 まるで、

 「「祝福されてるみたいだね」」

 二人の声が重なる。


 きっと、私たちの思いも、次の二人のための舞台の一部に。

 ジンクスを本当にするための、ひとつに・・・。

なんか、前後で違ってたりする気がしたり、しなかったり・・・。

ん~、突発小説だから仕方ないとか言ってみたり。。。


最後になりましたが、こんなグダグダで意味不明な文を読んでいただきありがとうございました。

作者の気付かないところで方言や誤字脱字などが入っている場合もございますので、その点につきましては大変ご迷惑をおかけしますが、ご了承ください。(ご指摘いただけるとありがたいです。)

ここまで読んでいただき誠にありがとうございました。

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