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もしも宝くじが当たったら

作者: 茶音
掲載日:2026/04/30

その男は、この町で少し浮いていた。


同じ形の家が並ぶ、ごくありふれた住宅街。その一角に、場違いな色が差し込んでいる。


真っ赤な外国製のオープンカー。


晴れた日には必ず屋根が開いていて、陽の光が反射して妙に目立つ。通学途中の子供たちが足を止める程度には、異質な存在だった。


「ねえ、またあの車あるよ」

「すごいけど……なんかこわくない?」


小声のつもりなのだろうが静かな朝にはよく響く。


玄関の扉が開き、男が姿を現す。無精髭は整えられ、シャツには皺ひとつない。腕には光沢のある腕時計が巻かれていて、値段など知らなくても高価なものだとわかる。

男は子供たちの視線に気づいているが、何も言わない。

ただ一度だけ、オープンカーの助手席へ視線を落とす。それはほんの一瞬のことだった。すぐに運転席へ乗り込み、エンジンをかける。


低く響く音が、朝の空気を震わせた。


昼になると、別の声が増える。日陰に集まった主婦たちの会話は、最初は他愛のないものから始まり、やがて自然と一つの家の話題に落ち着く。


「あの人、最近また派手になってない?」

「ねえ。前はあんなじゃなかったわよね」

「奥さん亡くなってからよ」


ひとりが声を落とすと、残りもそれに倣う。


「やっぱり……保険金?」

「どうなのかしら。でも、あの生活は普通じゃないでしょ」


その声には、はっきりとした嫌悪が滲んでいる。何世帯も暮らす場所には、一人や二人変わった人間がいると言われるが、男は悪い意味でこの住宅地の“名物”になりつつあった。


そのとき、家の扉が開き、男が外に出てくる。主婦たちは一瞬だけ口をつぐむが、完全に沈黙することはない。聞こえているかもしれない距離を保ったまま、会話を続ける。


「毎日外食してるって聞いたわよ」

「週末は必ずどこか行ってるって」

「いいわよねぇ、お金があって」


男は何も言わない。視線すら向けない。ただポストを開け、中を確認する。


その直後、ほんの一瞬だけ、男の視線が家の中へ向いた。まるでそこに誰かがいるかのように。しかし次の瞬間には何事もなかったかのように目を逸らし、ドアを閉める。


夕方になると、今度は子供たちの視線が集まる。


「ねえ、あの人いつも一人だよね」

「家族いないのかな」

「奥さん、死んじゃったんだって」


声が少しだけ沈む。


「じゃあなんで、あんな楽しそうなことしてるの?」

「ママが言ってた。薄情な人ってやつだって」


男はそれにも反応しない。


夜になると、男は庭で火を起こす。小さなバーベキューコンロに炭を並べ、火をつける手つきは慣れていた。何度も繰り返してきた動作だった。肉を焼き、油が落ちて火が小さく弾ける。


皿は二枚用意されていた。


しばらくして、男は片方の皿を手に取る。


「焼けたぞ」


ぽつりと呟く。返事はない。それでも男はもう一枚の皿にも肉を乗せ、箸を二膳並べる。向かいの席には誰もいない。あるのは写真立てに収められた女性の笑顔だけだった。


「今日はな」


男はゆっくり口を開く。


「新しい店、見つけたんだ」


独り言にしては丁寧な話し方だった。


「明日、行ってみるか」


少し間を置いて、男は小さく頷く。まるで誰かの返事を聞いたかのように。


夜は静かだった。遠くで犬が鳴き、どこかの家のテレビの音がかすかに漏れる。その中で、男の声だけがぽつりぽつりと続く。


それを聞いている者はいない。それでも男は話し続ける。そこに確かに誰かがいるかのように。


この男がなぜこうなったのかを、この町の誰も知らない。


ただ一人を除いては───だが、“もう一人”は、もうこの世にはいない。


まだ、すべてが普通だった頃。


男は軽自動車に乗っていた。エンジンをかけると少し遅れて振動が返ってくる、年季の入った車だった。ドアも一度で閉まらないことが多く、勢いをつけないと半ドアになる。


「またちゃんと閉まってない」


助手席から呆れた声が飛ぶ。


「閉めたつもりなんだけどな」

「“つもり”で閉まるなら苦労しないの」


彼女はそう言って身を乗り出し、ドアを押し直す。カチリと音がして、今度はきちんと閉まった。


「ほら」

「……はいはい」


男は苦笑して車を発進させる。


それだけのやり取りで、二人は笑っていた。


帰り道、スーパーに寄るのが習慣だった。夕方の店内は人で溢れ、特売コーナーには自然と人だかりができる。


「ちょっと見て、これ」


彼女が袖を引く。


「コロッケ半額」

「マジか」

「買いでしょ」

「買いだな」


真剣な顔で頷き合う。


「今日の夕飯、豪華だな」

「半額で豪華って言えるの、才能だと思うよ」

「褒めてる?」

「褒めてる褒めてる」


そんな会話をしながら、ビニール袋を提げて帰る。


家に着くと、狭いキッチンで二人並んで準備をする。特別な料理ではない。味噌汁と、ご飯と、総菜を皿に移すだけの簡単なものだ。それでも彼女はきちんと盛り付けにこだわり、男は横で邪魔にならない程度に手伝う。


「はい、できた」

「おお」


小さなテーブルに並べる。


「いただきます」

「いただきます」


湯気の立つ味噌汁をすすりながら、彼女が小さく息をつく。


「……落ち着く」

「家だからな」

「そういうことじゃなくて」


少し笑う。


「なんかさ、こういうのがいいなって思う」

「こういうのって?」

「別に豪華じゃなくてもいいから、普通にご飯食べて、普通に話して、普通に一日終わるやつ」

「それ、今まさにやってるな」

「だからいいんだよ」


彼女はそう言って笑った。


食後、テレビをつける。特に見たい番組があるわけでもなく、適当に流しているだけだった。


「ねえ」

「ん?」


彼女がソファに寝転がりながら言う。


「もしも宝くじが当たったらさ」


また始まった、と男は苦笑する。


「好きだな、それ」

「いいじゃん、夢くらい見させてよ」


彼女は天井を見上げたまま続ける。


「世界一周とかしてみたいね」

「いきなりスケールでかいな」

「じゃあもうちょい現実的にいく。海の見える家」

「それもだいぶでかい」

「じゃあ毎日外食」

「それはただの浪費だろ」

「三億あればいけるって」


適当なことを言いながら笑う。


「あとさ、赤いオープンカーとかどう?」

「目立つだろ」

「いいじゃん、一回くらい」

「絶対似合わないって」

「似合うって。なんかそういうの着てほしい」


彼女は楽しそうに話し続ける。


「時計も欲しいな。すっごい高いやつ」

「急に俗っぽいな」

「夢だからいいの」


男は呆れたように笑いながらも、その話をちゃんと聞いていた。


特別な約束をするわけでもない。実現する予定もない。ただの“もしも”の話。それでも彼女は、何度もその話をした。


そのたびに、二人は笑っていた。


その時間が、当たり前に続くと思っていた。


疑う理由がなかった。


何もかもが、そこにあったからだ。


それが、どれほど簡単に崩れるものなのかを、このときの二人はまだ知らなかった。


異変は、些細な違和感から始まった。


「最近さ、ちょっと疲れやすいかも」


夕食のあと、彼女が何気なく言った。


「仕事忙しいんじゃないか」

「うーん、どうだろ。前からこんなもんだった気もするけど」


そのときは深刻に受け止めなかった。ただの体調不良だと思っていたし、実際、彼女も大したことではないように話していた。


だが数日後、同じような言葉が増えた。


「ちょっとだるいかも」

「最近、食欲あんまりなくて」


さすがに気になり、病院へ行くことになった。


「一応、検査だけしてみましょうか」


医者は穏やかに言った。“念のため”という言葉が添えられていた。


結果が出るまでの一週間、二人の生活はほとんど変わらなかった。軽自動車に乗り、スーパーに寄り、夕飯を食べて、テレビを見て眠る。何も変わらないように見えた。


ただ、ほんのわずかに、空気が違っていた。


一週間後、診察室の空気はやけに重かった。


医者はしばらく書類に目を落としたまま、口を開かなかった。その沈黙だけで、十分だった。


「……詳しく説明します」


それからの言葉は、断片的にしか頭に残っていない。


難病。進行。手術。成功率。


「治療法はありますが、成功率は高くありません」


どれくらいですか、と聞いたのは男だった。


「……一割に届くかどうかです」


その数字は妙に現実的で、逆に残酷だった。


「費用も、かなりの額になります」


提示された金額を聞いた瞬間、男は理解した。


───足りない。


どう計算しても、どう働いても、現実的に埋められる差ではなかった。


診察室を出たあとも、二人はしばらく何も話さなかった。長い廊下を並んで歩く。足音だけがやけに響いた。


「……帰るか」

「うん」


それだけだった。


それから男は働いた。朝も夜も関係なく働いた。睡眠を削り、食事を適当に済ませ、ただひたすら金を稼ごうとした。


妻は何度か一緒にいて欲しいと願った。

しかし、男は働くことを選んだ。

バイトも増やして毎日必死に働いた。


だが現実は変わらない。いくら計算しても、必要な額には届かない。


ある日の帰り道、男は足を止めた。


目の前には宝くじ売り場がある。


明るい看板。楽しげな文字。今まで一度も頼ろうと思ったことのないものだった。


だが、その日だけは違った。


男はしばらくその場に立ち尽くし、それから静かに列に並んだ。


——どうか。


それは祈りに近かった。





数日後、結果が出た。


数字を確認したとき、最初は理解できなかった。見間違いだと思い、何度も見直す。


すべて一致していた。


一等、三億円。


その瞬間、頭に浮かんだのは喜びではなく『間に合った』という確信だった。


男はその足で病院へ向かった。


病室の扉を開ける。


「当たった」


それが最初の言葉だった。


「宝くじ。三億」


彼女は一瞬だけ目を丸くし、それから小さく笑った。


「ほんとに?」

「本当だよ」


震える手で券を見せる。


「これで手術できる」


迷いなく言い切る。


だが彼女は、ゆっくりと首を横に振った。


「やめとく」


あまりにもあっさりした答えだった。


「なんでだよ」

「成功率、聞いたでしょ」

「それでもゼロじゃない」


声が少しだけ強くなる。


「一パーセントでもあるなら、やるべきだろ」

「でも、ほとんどゼロだよ」


彼女の声は静かだった。


「もし失敗したら、苦しいだけで終わるかもしれない」

「それでも——」

「それなら」


言葉を遮る。


「まだ普通に話せる時間があるほうがいい」


男は言葉を失った。


「最後まで、ちゃんと笑っていたい」


その目はまっすぐで、揺れていなかった。


何も言えなかった。何か言えば、壊れてしまう気がした。


しばらく沈黙が続いたあと、彼女がふっと表情を緩める。


「ねえ」

「……なんだよ」

「もしも宝くじが当たったら、って話。覚えてる?」


男は小さく頷く。


「毎日あれしよ」


彼女は笑った。


「いっぱい話して、いっぱい笑って、それでいい」


それを否定することはできなかった。


それから二人は毎日同じ話をした。


「もしも宝くじが当たったらさ」


それが合図だった。


「あの時計、似合うと思うんだよね」

「似合うかよ」

「絶対似合うって」


「赤いオープンカーで海沿い走りたい」

「目立つだろ」

「いいじゃん、一回くらい」


「毎日外食とかしてみたいな」

「破産するわ」

「三億あるんだから大丈夫でしょ」


くだらない話ばかりだった。


それでも、その時間は確かに満ちていた。


終わりが近づいていると知りながら、それでも二人は笑っていた。




三ヶ月後、彼女は静かに息を引き取った。



その瞬間のことを、男ははっきりと思い出せない。医者が何かを説明していた気もするし、看護師が肩に手を置いた気もする。ただ、それらはどこか遠くの出来事のようで、現実感がなかった。


ただ一つ、はっきり覚えていることがある。


「私の分も長生きしてね」


彼女の最後の言葉だった。





気づけば、家に戻っていた。


靴を脱いだ記憶も、鍵を閉めた記憶も曖昧なまま、ただ部屋の中に立っている。空気が違った。音が消えている。これまで当たり前にあった気配が、跡形もなく消えていた。


何かが欠けたというより、世界そのものが一つ削り取られたような感覚。


男はその場に座り込み、それから何日もほとんど動かなかった。食事をした記憶も薄く、眠ったかどうかもわからない。ただ時間だけが過ぎ、涙だけが静かに落ち続けた。


このまま死ねば会える——そんな考えが浮かんでも、不思議と怖さはなかった。それが一番自然な流れのように思えた。


意識がゆっくり沈みかけたとき、ふと声が蘇る。


「叶えてよ」


病室での、あの言葉。


笑いながら、当たり前のように言っていた声。


男は息を吸い、ゆっくりと目を開けた。


「……そうだな」


かすれた声が漏れる。


「全部やるって、言ったもんな」


それが、再び立ち上がる理由になった。


最初に買ったのは、真っ赤なオープンカーだった。彼女が言っていた通りの色で、言っていた通りに屋根が開く。


納車の日、男はしばらく運転席に座ったまま動かなかった。やがて視線を横に向け、助手席に写真立てを置く。


「どうだ」


返事はない。それでも小さく頷き、エンジンをかけた。


海沿いの道を走る。風が強く吹き込み、髪が乱れる。潮の匂いがわずかに混じる。


「ここ、来たかったんだろ」


前を見たまま言う。


「ほら、海だ」


少しの間を置いて、男は一人で頷いた。まるで隣で誰かが笑ったかのように。


それから男は、彼女の言葉を一つずつなぞるように生き始めた。


高級時計を買い、ブランドの服を揃え、毎日のように外食をした。レストランでは決まって二人分の席に案内される。


「お連れ様は」


そう尋ねられるたびに、男はわずかに言葉を止めてから答えた。


「……来ます」


向かいの席は、最後まで埋まらなかった。


料理が運ばれるたびに、彼女に話しかける。


「こういうの、緊張するって言ってたな」


返事はない。それでも言葉は止まらない。


旅行にも行った。山へ、海へ、見知らぬ街へ。どこへ行くにも写真を持ち歩いた。


「ここ、来たかったって言ってたろ」


同じ言葉を、何度も繰り返した。


季節が巡る。景色が変わる。それでも隣だけは変わらないままだった。


周囲の視線は、少しずつ形を変えていった。


「あの人、また一人で出かけてる」

「写真に話しかけてたよ」

「ちょっと……ね」


最初は嫌悪だったものが、やがて理解できないものを見る目に変わり、最後には距離を置くための視線になった。


それでも男はやめなかった。


やめる理由がなかった。


すべては約束だった。


何ヶ月も、何年もかけて、一つずつ叶えていく。確認するように、埋めるように、繰り返していく。


そして最後の一つを終えた日、男は家に帰った。


靴を脱ぎ、部屋に上がる。


静かだった。


以前と同じはずの空間が、まるで別の場所のように感じられる。


やるべきことは、もう何も残っていない。


男は椅子に座り、テーブルの上の写真を見つめた。


「全部、やったぞ」


そう呟くと男は静かにロープを見上げた。


結び目の位置も長さも、何度も確かめてある。いつ用意したのかは、もうはっきりしない。

ただ、こうなることだけは、どこかで決まっていた気がした。


最初からわかっていたはずだった。どれだけ形をなぞっても、あの時間は戻らない。


それでもやったのは、あの言葉があったからだ。



——「叶えてよ」



男は目を閉じる。


あのとき、確かに「間に合う」と思った。


宝くじが当たったあの日。あの瞬間だけは、すべてを取り戻せる気がしていた。


だが、間に合わなかった。

 




何一つ。






男はゆっくりとロープに手をかけた。



踏み台に足を乗せる。


一度だけ、部屋を見渡す。


どこにも彼女はいない。


写真が目に入る。


ほんの一瞬、足が止まる。


それでも、戻る理由にはならなかった。


男は静かに息を吐き、足の力を抜いた。


視界が揺れる。


呼吸が詰まる。


音が遠のいていく。




意識が沈んでいく中で、記憶だけが浮かび上がる。


スーパーでのやり取り。

くだらない会話。

病室で笑った日々。



彼女の声が、確かに聞こえた気がした───。

 








次に目を開けたとき、そこは見知らぬ場所だった。


ただ一つ、見覚えのあるものがあった。


目の前に立つ、彼女の姿。


腕を組み、明らかに怒っている。


「……なにしてんの」


その声は、あの頃と変わらない。


男はしばらく何も言えず、ただ見つめる。


「なんで死んでんの?」


呆れたように言われて、男は小さく笑った。


「……会いに来た」


「バカじゃないの」


即座に返される。


その言い方に、男は思わず笑った。


「約束したでしょ」

「……何を」

「生きてって」


男は少しだけ黙る。


「そっちこそ破っただろ」

「え?」

「手術、受けろって言った」


彼女は一瞬きょとんとして、それから吹き出した。


「ああ、それ」


肩をすくめる。


「お互い様だね」

「ほんとにな」


二人は顔を見合わせる。


少しの間のあと、同時に笑った。


どちらも、一番の願いは叶えていない。


彼女は生きることを選ばなかった。


男は生き続けることを選ばなかった。


それでも今、こうして隣にいる。



「ねえ」


彼女が言う。


「もしも宝くじが当たったらさ」


男は少しだけ笑う。


「なんだよ」


「今度はちゃんと、生きる?」


 


すぐには答えなかった。


答えられなかった、の方が近い。


 


しばらく黙ったあと、男は小さく息を吐く。


「……わかんねえよ」


 


正直な言葉だった。


 


彼女は一瞬だけ目を細め、それから小さく笑う。


「そっか」


 


責めるでもなく、ただ受け止めるように。


 


「じゃあさ」


 


少しだけ身を乗り出して、


 


「もう一回、考えよっか」


 


あの頃と同じ調子で言った。


 


男は、ほんの少しだけ驚いた顔をしてから――


 


苦く、そしてどこか救われたように笑う。


 


「……お前、ほんとそれ好きだな」


「夢くらい見させてよ」


 


あのときと同じやり取りだった。


 


 


——もしも宝くじが当たったら。


 


 


その続きを、二人はまた、始める。


 


ただし今度は――


 


終わりのないまま。



終わり

この物語をここまで読んでいただき、ありがとうございます。


「もしも宝くじが当たったら」

そんな何気ない会話が、誰かにとっては人生そのものになることがあります。


叶わなかった願い。

間に合わなかった想い。

それでも、人は誰かの言葉に縛られ、救われながら生きていくのだと思います。


彼らの選択が正しかったのかは、きっと誰にもわかりません。

ただ一つ言えるのは——


あの時間は、確かに“本物”だったということです。


そしてもし、あなたにも「もしも」の話をする相手がいるなら。

その時間を、どうか大切にしてください。

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