71、答え合わせの時間
もう空は明け方にまで色づいていた。
その美しい色を、金髪の少女――ミーアは、豪奢な窓から、眺めていた。
「はぁ、はぁ、はぁ、、、、、」
ウニは、失礼だろうと思いながらも、ミーアの部屋に続く扉を開け放った。
相変わらずの美しい部屋。そして、そこに佇むもっと美しい娘。
最初に来たときは、そのきれいな顔に見とれてしまった。だが、その感情はウニの中にはもうない。
わかったのだ。わかってしまったのだ。まだ細部までは情報が足りなく、動機までは不明だが、知ってしまったのだ。一連の出来事を。
――それを起こした、犯人を。
「はぁ、はぁ、はぁ、、、、、」
呼吸を整えるウニに、ミーアがゆっくりと振り返った。
その美しい緑の瞳に、ウニは見入ってしまいそうになる。しかし、それはなんだか、人形じみたガラス玉のような目だった。――もしかしたら、最初からこのような瞳だったのかもしれない。
何もかもに諦めた、希望を失った目。
「ミーア様、、、、、」
「あら、どうしたの?そんなに慌てて、、、、、」
こちらの様子に気づいていないのか、それともそのフリをしているだけなのか。ミーアはその顔をほころばせて、無邪気に聞いてくる。
「貴方様が、やったのですか、、、、、?」
「、、、、、」
その一言を言った途端、ミーアの瞳が、黒く陰った。
「そう。わかったのね、、、、、知ってしまったのね」
後ろの大きい窓から、日が差してくる。背後から光を被るミーアの姿は、それはそれは綺麗で、まさに天の使いのようだった。
目を眩しくしながらも、ウニはその場を一歩も離れない。
ミーアは可憐な唇を、ゆっくりと開いた。
「それで、、、、、貴方の推理を、聞かせてもらおうかしら」
「、、、、、」
ウニは頷き、恐る恐ると口を開いた。
「はい、、、、、思えば、最初からおかしかったのです」




