67、なんで?
「よぉし。そうと決まったらさっそく探しましょう!!」
ウニはそう言って走り出す。
サラスはその様子にすこし驚きながらも自らも歩き始めた。
ウニはがむしゃらに本棚を漁りだし、これじゃない、これじゃない、と次々と本を見ていった。
さすが“国”の所有物といったところか。全部が全部というわけではないが、どれもこれも立派な皮でその紙の体を包めれており、いたるところに宝石が散りばめられている。
先程の読書台に置いてあった本には劣るが、それでもただの一戦士であるウニでは多少覚悟しないと買えないようなものばかりだ。
戦士はすごく強くて、なるのに結構な修行を費やすが、だからといってものすごくお給金をもらえるわけではない。ウニはその中でも強い方ではあるが、武器が武器だったもので、仕事が全然入らなかった。
だからそこまで高年収ではなかったのだ。
つまりはそれほど今回の件は特殊であると言える。
(今回の件といえば、、、、、)
ウニは少し気になっていたことがある。
あのとき。ミーアがここの事をこぼしていたとき。
(どうしてわざわざわたしの前で言ったんだろう?)
無意識に、という可能性も捨てきれないが、ミーアは王族である。
そういう情報には気をつけているのではないか?
気になって他人の前でポロッと言ってしまった、というのはなんだか考えづらい。
(、、、、、!?)
そこでウニは重要なことに気がついた。
つい、それまで忙しなく動かしていた手と目の動きが止まった。
サラスが言っていたではないか。
――ここには、国王とその後継者である、ただ1人の子供しか入られない。それに、多分その存在も知らされないってことだと、思います。
「なんで、、、、、」
ではなぜ、ミーアはここの存在を知っていたのだろうか?




