63、地下空間
ものすごく怪しい地下空間を前にして、ウニは固まっていた。否、怯んでいた。
それに対し、サラスは、姉貴どうしていかないんですか?などと不思議そうにこちらを見ている。
(いや、いやいやいやいや)
ウニは大きく頭を振りながら、混乱しすぎてグッチャグチャになっている思考をどうにかまとめようとしていた。
しかしその前にサラスがウニの腕を掴み、さっさと地下空間へ降りていってしまう。
「ちょっ、ちょちょちょちょ、、、、、!」
慌てて足を止めるウニに、サラスは、どうしました、とでも言うように軽く目を向ける。
いや、どうしたもこうしたも、、、、、と未だに決心がついていないウニを、サラスはまたもや不思議そうな顔で。
「どうしたんですか、姉貴。姉貴がここに来たいって言ったんでしょう?」
と言ってのけた。
いや、たしかにそうだけど、、、、、ここがもし違う場所だったら、と言い淀むウニを前に、サラスは面倒くさそうに言う。
「まだ“国王の知識棚”と決まったわけではないけど、行くに越したことはありませんよ。ほら、言ってましたよね。“冒険心”がなんとか」
――う、うん、、、、、いやっ!深い意味はないんですけどねっ。その、“冒険心”、気になる的な、、、、、?
それは紛れもなくウニが入った言葉だ。
自分が言った言葉だけに何も言い返せない。
その様子を満足そうに眺めたサラスは、ウニの腕を引いて引きずるように階段を下っていく。
最終的にウニはすっかり諦め、サラスにされるがまま地下へと消えていった。




