62、サラスの正体???
思わぬ発言にだらしなく口を半開きにしてフリーズしていたウニは、しばらくして、はっ、と正気に戻り後ろを振り向いた。
「ねぇ、聞いた?ノア、、、、、」
だが、そこには誰もいなかった。
「えっ、ノア、、、、、まさか、逃げた、、、、、?」
サラスと2人という(ウニにとって)最悪な状況に、その状況をつくりだした張本人のノアを、ウニは後で半殺しにしようと心に決めた。
、、、、、後日、その頃、ノアは1人ベッドで安らかに眠っていたことが判明した。
***
サラスに案内されるがままウニは真っ暗な廊下を歩いていた。
途中警備員らしき者を見かけたが、なんとか物陰に隠れやり過ごした。
サラスと2人っきりという状況にウニは色んな意味で目がチカチカする思いであったが、これも『天候を操る一族』を知るため、となんとか耐えた。
そしてしばらく歩くと、ウニもよく使っているある階段についた。
そこは王宮の中でも珍しい、貴族と使用人どちらともが使う中央階段だった。
ここになんの用が、、、、、?と思っていると、視界のピンクい物体が動いた――サラスだ。
サラスはそのまま階段に近づくと、手すりの裏側をなにやらいじり、「よいしょ」とある段を押した。
――ギィィィィ、、、、、
すると何かが軋む音がして、押した段が奥へと開いていき、、、、、階段が現れたではないか。
奥深くの、おそらく地下へと続くだろう階段を、その見開いたせいで馬鹿でかくなった目におさめたウニは、失神しそうになりながらまた再度思った。
――サラスは本当に何なんですか?
作者は今回ひたすらノアに同情します。




