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61、サラスの正体??

 その後もあちこち探し回ったが、全く“国王の知識棚”は見つからない。

 もう諦めようかと2人が思ったその時――



「あっれー?ノアくん、、、、、と姉貴!?なっなっ、何をしているんですか!?」



 この声は、、、、、とウニが振り返ると、そこには寝間着姿のサラスがいた。

 寝間着もなかなかに個性的で、、、、、平たく言うと真っピンクの水玉模様。目に優しくない。

 そんなチカチカする格好でサラスはドタンドタンと走ってきたので、ウニは口元に指を当てた。


「しぃーっ!一旦静かに!」


 とたんにサラスはゆっくりと歩み寄ってきた。

 

 半ば忘れかけていたサラスの登場に、ウニは内心頭を抱えた。

(やばい。サラスの存在完全に忘れてた!)

 訂正。完全に忘れていたサラスの登場に、、、、、(以下略)

 なんと説明しよう、と思いっていると、先にサラスが口を開いた。



「姉貴たちは一体何をやっていたんですか?、、、、、そもそも、飲み物買っていたとき、俺様のことおいていきましたよね?」

 あ、そうだった、とウニは今頃思い出す。

「あ、あはは、、、、、どうも、すみません。ちょっと用事がありまして」

「はぁ、用事、、、、、」

 怪しそうに目を細めるサラスを前に、ウニは慌てて話を変えた。

「そっ、それより!今わたしたち困っていてですね、、、、、」

「?、一体何ですか?」

「、、、、、」

 ここまで来たのなら言うしか無い!とウニは決心する。

「“国王の知識棚”って、知って、ます、か?」

 若干詰まった物言いにも、サラスは何も言わずに相槌を打つ。

「ああ、、、、、なんかそんな噂ありましたね、、、、、確か、王族が継承する知識がすべて詰まっているとか、、、、、噂ですけど」

 え、そうなの?とウニは初めて知った。そして焦った。自分はそんな物を探していたのか、と。

 しかしサラスは顔色ひとつ変えず続けた。

「なるほど、、、、、姉貴はそれを探しているんですか?」

「う、うん、、、、、いやっ!深い意味はないんですけどねっ。その、冒険心、気になる的な、、、、、?」

 我ながら苦しい言い訳に辟易する。だが馬鹿正直に、侵入して“天候を操る一族”について知ろうと思っていました、なんて言うわけにもいかない。


 不安に見ていたウニに、サラスはパッと笑顔になって衝撃の事実を告げた。



「それかどうかはわからないんですけど、、、、、仕事中、それらしいもの見つけました!!」

「、、、、、ハァ?」

 


 アホのような声を出しながら、ウニは思った。


――サラスは一体何者なのだろうかと。


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