24、現状の整理
ウニはその昼、久しぶりに寮の自室に入った。
少し埃っぽくなったかな、と思いながら机に座りノートを取り出す。これまで王宮で起こったことを整理しようと思ったのだ。
「えーっと、なにがあったっけ」
ペンをクルクルと回しながら思案する。
「んと、まず、初対面のときミーア様が気絶して、、、、、」
ノートの方眼に『ミーア気絶(初対面)』と書き込む。
「そのあとー、西の塔の警備中スミス男爵令息のランリート“君”、、、、、でいっか。敬称とかめんどくさいし。で、その子が窓から落ちかけたとこを助けて、、、、、っと」
その後もノートに淡々と書き続ける作業を続け、最終的に完成したのは、以下の文である。
『ミーア気絶(初対面)→ランリート・スミスの転落を防ぐ→お茶会でメアリーの嫌味爆裂→国王のクイル悪化→王位継承者問題(ノアから聞く)→舞踏会襲撃事件→舞踏会襲撃事件の犯人毒殺(黒幕の口封じ?)→シェミル山で謎の発光体(有耶無耶に)』
フゥッっと息をついたウニは、頭の整理に少々時間を要した。
そして改めて考えてみる。
(舞踏会襲撃の黒幕、、、、、この国で事件を起こすことに得がある人物?でもノアはそんな人いないって、、、、、いや、決めつけちゃ駄目だ。地道に考えないと。もしかしたら、王族に恨みがあったとか?そもそもシェラール王国すら嫌い?見捨てた?っていうか、ナイラさんが見たシェミル山の光も関係あったりして。でも、なんで?なにに?ただ単に超常現象?、、、、、ああっもう!わかんない!わたしに知識がなさすぎるんだ)
ウニは勉学の成績は良かったほうだ。だが、学校で習うことには限度がある。
ただ、山で目撃された未知の光には心当たりがあった。
――ずばり、魔術だ。
(光を発現させる魔術、、、、、いくつか心当たりがあるけど、それはどれも光属性じゃないと無理だ。というか光属性の人間すらほとんどいないし、伝説級。その可能性は低い?そもそも遠目でも確認できるほどの明るさって、、、、、普通魔術ではできないしありえないでしょ?)
ウニは魔術に関して多少は知識がある。言うまでもなく、ユウマに叩き込まれたからだ。
だが詳しくは知らない。それがますますウニの不安を倍増させていく。
ウニは天井を仰ぎ、目をつむる。そして心のなかで祈った。
(どうかどうか、シェラール王国に恐ろしいことが起こりませんように)




