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20、休日

(これまで起きたことを一旦整理しようかな、、、、、)

 実を言うと、ウニは少し疲れていた。

 思い返してみればそれもそうだ。初日に護衛対象にぶっ倒られ、迷子の少年が窓から落下したところ助け、茶会でメアリー姫に散々嫌味を吐かれ、クイルにかかった王様が急変し、王位継承者問題にのしかかられ、しまいには舞踏会襲撃事件である。

 つまることウニは、精神的にも肉体的にもくたびれていた。

「大丈夫?なんだか顔色が悪いようだけれど」

 西の塔へ行ったときも、ミーアにそう言われてしまった。

「ちょっと、最近色々ありすぎて、心労が、、、、、」

 ミーアは労るように眉を寄せてため息を吐く。

「無理もありませんわ。あなたには休みが必要だと、わたくしも常々思っていましたの」

 そう言って彼女はにっこり笑った。

「ということで、今日1日休みにします。好きに過ごしなさい」

 ウニはいつしかと同じように、口をあんぐりと開け呆然とした。



 あのあとウニは、そんな!護衛がいなかったら危ないです!と説得しようとしたが、ミーアに、わたくしには他にも護衛がいます。なら何も問題ないでしょう、と凄まれ、ついには命令だと言われ、休まざるを得なくなった。

 あのとき、疲れたなんて言わなければ、、、、、と後悔してももう遅い。

 結局、ウニは急遽休日をゲットしたのであった。



***



「休日って言ったって、どう過ごせば、、、、、」

 とウニは嘆息していた。()()で。

――これには理由があったのだ。

 ウニは重度の綺麗好きである。なぜかみんなには、ありえないという顔をされるのだが、事実そうなのだ。

 そこでウニは、部屋の掃除をしようと考えた。

 なので掃除用に買った魔導具を起動させてみれば、なんということでしょう。ものすごい暴風とともに爆音が東の塔中に響き渡り、近辺の部屋の侍女から苦情が殺到し、とうとう女子塔から追い出されたのである。

 しばらく戻ってこないで!そう言い放ちられ、ウニは自室が出禁となった。

 時刻は昼食の時間。食堂には人がごった返しており、その中にはノアもいた。

 だからウニがテーブルにベッタリ伏せている前には、彼が優雅に食後のお茶を楽しんでいる。

「ノアー、休日ってどう過ごせばいいのかわかりますかー?」

「、、、、、なんだ急に」

「わたし、今日暇を出されてですね」

「、、、、、なぜだ、、、、、」

 頭上から絶望の声が降ってきた。顔を上げると、思った通りノアが顔をしかめている。

「なに?」

「どうしてこう、被ってしまうんだ、、、、、」

 被る?被るって、、、、、もしかして、とウニは目を見開いた。

「まさか!ノアも休み!?」

 バンとテーブルを叩くウニに呆れた顔を向けながら、ノアはポツリと低い声で呟く。

「そのまさかだよ、、、、、最悪だ。嫌な予感しかしない、、、、、」

 そう言って美しい顔を過去最高に歪めるノアの手を握り、ウニは宣言する。

「じゃあさ!休日の過ごし方、教えて!」

 やっぱり、、、、、と哀愁を漂わせ彼は俯いた。 

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