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とある所の聖女召喚



「おお、聖女様!!」


 寛いでいた時、突然周囲が光ったと思ったら「おお、聖女様!!」である。

 聖女召喚とみた私は磨き抜かれた床をものともせずダッシュで消えかけの召喚路に駆け込もうとした。


「あれ?」


 召喚路がない。


 周囲を見回すも魔法も魔術も何の通路もない。


「聖女様!」


 周りには平伏するゴージャス衣装の人たち。


 仕方がないので時空魔法で帰ろうと思ったのだが、魔法が発動しない。


 魔法、魔術、魔導、魔法陣、詠唱魔法、、、。空間移動に関する物が何も発動しない。


 ……弱体化している?


「せ、聖女様?」


 やたらめったら魔法を打ちまくる私に声を掛けてくる者がいた。


「お気がお済みになられましたでしょうか。突然の召喚申し訳ございません。この国はトーライゼと申します。魔物の跋扈が激しく、是が非でも聖女様のお力におすがりしたくお呼びだてした次第にございます」


 トーライゼ。どこだよ。地理は苦手だから全く分からない。


「トーライゼはどこの大陸で、この世界は何という名前ですか?」


 場所が分からないと始まらない。弱体化しているとはいえ、この場にいる者たちよりは強いだろうことが検証から分かって、いくらか安心感を取り戻す。知らない場所で最弱とか最悪である。



「トーライゼはウィン大陸の端にございます。ウィンブル神様の庇護のもとウィンブル世界と呼んでおります」


 ウィンブル!! 上司! 最悪!!


 ウィンブルは上司の名前である。きっと自分の世界のバランスを崩してしまってめんどくさくなって私を放りこんだのだ! 許すまじ上司! 珍しく有給くれるなと思ったのよ!!


 弱体化はこの世界で私が好き勝手にやりすぎて世界カスタマイズされない為の措置だろう。酷すぎる。神なのに人とか魔獣に殺されかねない弱体具合。マジ最悪。マジ最悪!


 戻ったら絶対**してやる!!!



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