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背中

作者: 葉瑠

うちはね?

あんたの野球姿が好きだったよ



うちはずーーーっとあんたを見てきたよ

今年の夏が何?

あんたはキャプテンだったね

何も出来なかった・・・

そうなんでしょ?

だからって、

中学卒業したらやめるとか・・・

悲しいよ

野球・・・

好きなんでしょ?

なんで否定するの?



あんたはいっつも楽しそうにボールを追ってた

うちなんか眼中に入ってなかったでしょ



それでもね

好きだったんだ



初めて出会ったあの日から―

初めて声をかけてもらえたその日から―

「大丈夫?」

どんなにその言葉が嬉しかっただろう



それからまたあんたを見かけた

それが野球なの

あんた褒められてた

すっごく嬉しそうに微笑んで



あぁ3年間同じクラスだったね

それでも思いは通じなかった

まぁうちは感情に出さなかったもんね

気づかなくったって当たり前

そうだよ?

うちだってさっき気づいたんだもん



今までどんなに友達に冷かされても

「違う」

1言で済ませてきたんだって

どれほど

うちがあんたに引かれてるとも知らないで



だってさ

あんたが野球やめちゃうのが怖かったんだ

とてもとても好きだったんだ

あんたの野球

いや、

アンタノヤキュウスガタヲミレナクナルノガコワカッタンダ



フッと気づいたらあんたを目で追ってた

どんなときでも

どこだろう?

探してたんだよ





今なら言える


あんたの夢を追いかける背中が好き


あんたのことが大好き

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