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コロポックルちゃんは竜玉を探しています1

 コロポックルの里から一人飛び出した少女アズ

歩幅は小さく、10m歩くのも一苦労なコロポックル族

彼女には夢があった

それは、世界を旅して竜の秘宝竜玉を手に入れること


その玉を手に入れれば大いなる英知を授かると言われている

世界がなぜあるのか、そんな途方もない疑問を持っていたアズは旅人からその伝説を聞き

旅立つ決意をしたのだ


まずはその旅人について回り、コロポックルの里にはない冒険者ギルドに連れて行ってもらった


すぐ近く、様々な妖怪族がすむカゲミヤ国

そこには大きな冒険者ギルドがあった

アズのような小人族もそこで登録しているのでここが一番いいだろうと旅人が言っていた


早速登録するアズ

受付に声をかけたが、声は届いていないようだし、小さすぎて気づいていないようだった


そんな様子を見かねて一人のリザードマンの男が声をかけた


「大丈夫か?俺の肩にのるといい、向こうも気づいてくれるだろう」


彼の厚意に甘え、彼の手のひらによじ登って肩にのせてもらった


「すいませ~ん」


目の前にいるリザードマンから発せられたとは思えないような可愛らしい声に受付嬢はぎょっとした


「どこみてんの?こっちこっち、肩の上」


それで受付嬢も気づいた

ちっちゃな女の子が肩にのっていた


「はい、失礼しました」

「ご用件をどうぞ」


「あのね、わっち、冒険者になりたいんだけど」


「はい、冒険者登録ですね?」

「それではこちらの書類にご記入をお願いします」


受付嬢が渡したのは小人用の小さな用紙とペン

その小さなものでも小人族一小さいコロポックル族のアズにとっては大きかった


一所懸命にペンを使って自分の名前を書き、再び受付嬢に話しかけた


容姿を受け取って確認すると

「はい、では登録しますので少々お待ちください」

受付嬢はごそごそと登録の手続きをし始めた

その間にリザードマンの青年にお礼を言った

彼の名はジャノと言い、一人で冒険者をしているのだそうだ

人手が足りず、冒険者仲間を探していたらしい


「よかったら、わっちも一緒につれてってくれない?」


渡りに船とジャノに聞いてみた


「いいが、大丈夫なのか?危険だぞ?」


「百も承知さね」

「わっち、こう見えて強いから大丈夫!」


コロポックル族の肉弾戦での戦闘力はほぼ皆無

しかし、彼らには氷雪を操る種族スキルがあり、妖精魔法も使える

後方支援としては申し分ない

ジャノもまんざらでもなく、すぐにパーティを組むことにした


登録がすんだあと、二人で別のメンバーも探すことにした

できれば4人で組みたいらしい

4人いれば討伐依頼などにもっと幅ができるとのこと


ギルドに問い合わせると、一人、心当たりがあったらしい

紹介されたのは昨日登録したばかりの新人リンナ

ヒュームの少女だった


出会ってみると、とてもはきはきしていて人懐っこく

すぐ打ち解けることができた


こうしてのちにシェイナたちと出会うチーム名“リトルワールド”

その先駆けとなるパーティができた

それからほどなくしてもう一人のメンバー、ヒュームの青年ハイリーとも出会い

“リトルワールド”はアズをリーダーとして発足した

コロポックルってかわいいよね!

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