9 復活、マキナ族の国2 mfOsオぽ祖fSMF-3)@アmウェm 修正
その日、世界中に激震が走った
古代の種族、マキナ族が復活し、国を立ち上げたからだ
それも、偶然居合わせた冒険者を女王とした国
世界中の人々はその幸運な女王を一目見ようとホビットの国の冒険者ギルドに押し寄せた
「マスターは象徴としているだけで結構ですよ」
「国の運営は復活した女王付きの大臣たちにお任せです」
先ほどとは打って変わって淡々と話すマーキナ
「あの、女王って辞退できn」
「できません!」
「もはやコードはあなたに代わっているのです」
「あなたが死なない限り解除されません」
「う、あう~」
これは、あきらめるしかないの、かな?
ホビットの国、宿
シェイナ含むパーティメンバーと、クラベル女史、それに、マーキナがいる
「あの、なんでマーキナさんはここにいるんですかね?」
「もちろん、マスターの御身をお守りするためです」
「あ、そうですか」
「いや、そうじゃなくて」
「もしかして、僕たちの旅にずっとついてくるつもり?」
「はい、もちろんですが何か?」
「あ~、うん、じゃぁ女王として命令ね」
「国に帰っててください」
「いやです」
頭を抱える
何を言っても通じそうにない
目がまっすぐすぎる
女王のいうこと聞かないってどんな家臣だよ...
「大丈夫です、こう見えて私の戦闘力は53万です」
何基準なんだよ!
意味わかんないよ!
心の中で突っ込み、さらに頭を抱えた
「まぁ、いいじゃないですか賑やかで」
「私は歓迎ですよ」
ハノラの言葉にミューもリモットもうなずいている
「見てください」
ガシャッウィーンガチュン
腕が変形した
まるでバルカン砲
左腕だけ異様に大きなバルカン砲?になっている
その質量どこから来てるんだよ
「どうです?すごいでしょ?」
「私は一人で国を落とせるように作られているのです」
ムフーと自慢げに言う
「や、やめてね」
「大変なことになるから」
「ちなみにこっちはレーザーブレードです」
ガシャンと右腕をブレードに変えた
ブーーーンと独特な音を立てる
「ちょ、こんなとこで武器を出しまくらないでください!」
「大量破壊兵器ですか!」
「ほんとに国を落とす気ですか!」
「はい、マスターのご意向とあれば」
「やりますか?」
「やらないよ!」
「僕に大虐殺の片棒を担がせないでよ!」
「冗談ですよ」
ニュフフと笑ういたずらっ子な笑み
「あぁあ、もう、いいや」
「じゃぁ、これからよろしくね」
「はい、よろしくお願いいたします」
ペコリと頭を下げた
右腕がレーザーブレードのアマだったので宿の床に穴を開けた
弁償、だねこれ
はぁ、どうしようこの状況
「あ、すいません、しまい忘れてました」
ガシャコンと右腕のレーザーブレードを収納した
「ではマスター、私は太陽光を浴びてきます」
「へ?」
「太陽光?」
「はい、私のエネルギーは太陽の光からまかなっていますので」
「太陽さえあれば永遠に活動できます」
「壊れるまではですが」
手を振り、マーキナは宿の屋上へと行った
しばらくすると、部屋がノックされた
「どうぞ」
そこに立っていたのは宿屋の主だった
「すいませんシェイナさん」
「外にあなたに会いたいという方が押し寄せてまして」
「申し訳ないんですが、店としてはこれ以上...」
「そう、ですか」
「わかりました、準備するので明日明朝まで待っていただけますか?」
「はい、すいません、ここは小さな宿なもので」
「いえ、こちらもご迷惑をかけました」
とりあえず、マキナ族の国(名前はまだない)に戻ることにした
一般人や普通の冒険者ではなかなかいくことはできないのでうってつけだろう
それからまずは国の方針と同盟締結、魔王国やヒュームのグランドルと結ぶのがいい
幸い魔王と友人関係であることだし
一応の目的を定め、一人で宿の屋上へ向かった
屋上の手すりにはマーキナが座っていた
「マスター、あれ見てくださいよほら」
「人が、ゴミのようですよ」
「だめだよ、そんなこと言っちゃ」
「はい」
マーキナの横顔は夕日に照らされ輝いていた
こうしてみると、髪の色がオーロラのようにきらめいている
とても彼女が機械とは思えない
しいて言うなら機械生命体というところか
「マスター、言っておきたいことがあるのです」
「?」
「どうしたの?」
「この世界についてです」
「この、世界?」
疑問、少し気になるが、なぜか嫌な予感がする
「―--は、―-----によって、―---」
「あなたは異世界の――――を―――」
「この世界も、そのほかの世界も――――――――」
「――――は、今も、見て――――しかし、いずれ――――――――」
肝心なところが聞き取れない
まるで何かに疎外されたかのy
ザザザ―ザ ザザー
危ないところだったよ
でも、これは
まさかここに来て認識できるものがいるとはね
少し、変えて語るわね
あぁ、そうしてよ
まだ少し早い、かな
彼女の記憶を消しておこう
これに関するすべての記憶をね
代わりに別のものと置き換えよう
でも、よかったの?
認識させて、さらなる進化を促すのが最初の目的じゃなかったかしら?
そうだね、でも、これからやることはそれ以上に重要だから
こちらの世界を塗り替えるんだ
いずれ生まれる―――
僕たちの力を受け継がせる
ぼくたち兄妹の...
まだ、時間がかかりそうだよ
そう、では、また語り始めるわ
あぁ、頼むよ
「言っておきたいことがあるのです」
「?」
「どうしたの?」
「これから、私のマスターとして」
「マキナ族の女王として、よろしくお願いしますね」
「うん、こちらこそよろしく」
— ノイズが走る ―
— 修正されたために起きるノイズ —
— 書き換えられた —
— マーキナには違和感すら残らない —
— シェイナには、ほんの少し、ほんの少しだけ、違和感があった ー
— その違和感の正体は本人も気づかないほど些細 —
— 二人で一人の創造主すら気づかないバグ —
え?