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7 世界を見て回ろう リザードマンの国3

 翌日、すっかり疲れのとれた三人は、ロックバードの現れる岩山へと出立した

本来は岩の崖を登らないとそこまで行けないのだが

空を飛べるシェイナは二人を抱えて簡単に上まで到達してしまった


「なんか、ちょっとずるい気がするね」


「え~いいじゃない、シェイナちゃんは気にしすぎだよ~」

お気楽ミューのお気楽発言


「私たち、とても助かってますよ」

「私こういったところを登るの苦手ですし」


「まぁ、よほどのことがない限り飛んで登った方がいいか」

「せっかく飛べるんだし」


 ロックバードの巣は岩山に点在している

それらが最近異常繁殖しているので減らしてほしい、できれば肉と素材を持ち帰ってほしい

そういう依頼だった

ロックバードの危険度はE、集団で襲ってくる場合はD

めったなことでは群れることはないのでその心配はないだろうとのこと


 さっそく何匹か飛んでいるのが目に入った

それらはこちらに目を向けた瞬間、獲物とみて襲い掛かってきた


「うわ、早速だよ、ミュー、リモット」

「構えて!」


リモットは弓を構えて矢をかける

そして、広範囲攻撃用のスキルを発動させた


「アイシクルシュート!」

上に向かって矢を放つと、氷の矢が降り注ぐ

さすがドワーフの魔法の弓その範囲は以前とは比べ物にならないほど広がっていた

弓が刺さると次々落ちていった


ミューは近接攻撃が得意だが、実は中距離もしっかり撃てるらしい

剣で撃てるというのもおかしな話だが、スキルに斬撃を飛ばすスキルがいくつかある


「火炎烈鳥!」

アマツユに教わった燃え盛る鳥を剣から飛ばすスキル

火の鳥はロックバードを包み込み、焼いた

焼き鳥の出来上がりである


「いいねぇ、リモット、ミュー」

「僕もいくよ」

「ストーンエッジとトルネードを合成」

「サンドストーム!」


細かい砂ととがった岩が激しい竜巻とともに舞い上がり、ロックバードに襲い掛かった

巻き込まれたロックバードはまるでショットガンを受けたかのように穴だらけになり落ちていった


ロックバードたちも黙ってやられるだけではない

口から岩を吐き出し、ぶつけてきた

その速度はゆうに200㎞、速い

命中率はあまりよくないのか、下の岩に当たって砕け散っている


「う、危ないな」

「超硬化!ストーンウォール!」

自身に体を硬質化させるスキル

二人に石の盾を魔法で付与させる

これで多少当たったとしても大した怪我にはならない


「ライトニングアロー!」

幾本もの光の矢がロックバードを打ち抜く

一度弓を引いただけなのにあたった時には複数の矢が刺さっている


すでにロックバードの数はかなり減ってきている

集団で襲い掛かってきているのはそうしなければ勝てないと判断したためだろう

それでも難なく倒せているのは、三人の連携がうまく取れていたからだ


一人が攻撃を仕掛け、残り二人が敵の攻撃から守る

守りながら次の技の発動を準備している

次の一人が攻撃にまわり、またほかの二人がその一人を守る

統率のとれていないロックバードは敵ではなかった

ただ、この連携は絶対的な攻撃力も防御力もあるわけではないので

格下か同格の相手くらいにしか通用しないだろう

それこそ、きちっと統率のとれた相手なら簡単に崩される布陣だ


それから同じように立ち回り、やがて周囲から襲ってくるロックバードはいなくなった

シェイナは死体を異空間収納袋にしまっていく

約60体の死体を詰め終わり、依頼は完了した

まだロックバードはちらほら残ってはいるが、取りすぎると環境破壊になりかねないので

大繁殖で飽和した分を狩った感じだ


今回は黒い魔物も出ず、危なげなく帰路に付けた

ギルドに報告する


「へぇ~、倒せたんだ」

「お疲れ」

気だるそうなアッチェマイン


「で、素材は?肉は?」


「あ、はい、収納してます」

「ここで受け渡せばいいんですか?」


「あーそうそう、そんな感じ」

「そこ、出して」


指をさす場所は依頼の品などをギルドに収めるスペース

結構広めなスペースに収納していたロックバードの死体を重ねていった

みるみるスペースはうまり、うずたかく積まれた死体をほかの冒険者が見て感嘆の声をあげる


「ふーん、やるじゃん」

「見直したよ」

今まで気だるそうだったアッチェマインが立ち上がって声をかけてきた


「これだけの数倒してくるなんて、あんたらほんとにランクE以下?」

「ランクCでも難しいんだぜ、これ」

「あんたらさ、あたしの依頼受ける気はない?」


さっきとは打って変わってペラペラ話すアッチェマインに驚いた

「どんな、依頼ですか?」


「あぁ、あたしの同僚のケルティって女の子がいるんだけどさ」

「ギルドから調査しろって言われて近くの洞窟に行ってから帰ってこねんだわ」

「さすがにちょっと時間かかりすぎでね」

「一応腕は立つはずなんだけど、心配だからちょっち見て来てくんない?」


「分かりました」

「リモット、ミュー、ちょっと休憩したら行こうと思うんだけど大丈夫?」


「はい、私は余力も相当あるので大丈夫です」


「私も行けるよ」


「では、少し休憩したら行きます」


「頼むわ、報酬は弾む」


「それでは後ほど伺います」


「うん、地図とケルティの特徴書いた紙作っとく」

「それじゃぁ後でね」


あの気だるさはどこへやら

信頼したからこそ本性を出したのか

なんにせよ、気になったのは調査の内容

ギルドが調査している者が何なのかということだ


もし黒い魔物なら、僕たちが倒さなきゃ


シェイナはいったん宿へ戻り、昼食を食べ終えると、ギルドに戻った

アッチェマインはすでに地図を書き終えており、それを受け取って洞窟へと向かった

不安を抱えながら

前もどっかで書いた気がするけど

名前を考えるのは楽しいけど大変

考えるのに30分かけることもある

キャラの性格とか考えるの合わせると一時間かかるときも

でも、楽しいからいいか

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