表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

3/185

1 方針を決めよう2

さてと

一応大まかな感じは決まったから

う~ん

上かぁ

上にとんでもない化け物とかいないよね?


 恐る恐るだが少しずつ上に登っていく

葉の葉脈に沿い、枝を這い、幹を登る

途中に枝を少し食べてみたが、葉っぱのほうがおいしかった

枝の味は、まぁ普通の木の枝よりはおいしいんじゃないかな

それでも葉っぱに数段劣るのは葉っぱの栄養素が半端ではないことがわかる


枝も幹も一応見てみよっかな


こまんど


みる


世界樹の枝


幹から葉に栄養素を運ぶパイプ

洗練されてないためスキル獲得は難しい

しかし葉より回復の効果は高い


ふむふむ、枝の方がより薬草としての効果は高いみたいだね

ちょっとかじって持ってい...

僕手がないや

あきらめるか

まぁ、持ち運ぶ方法はおいおい考えよう

次は、幹


世界樹の幹


大いなる世界樹をどうどうと支える幹

死したる世界の生命力を一挙に吸い上げ、葉に蓄える

生命力は世界の恵みとなり新たな命をはぐくむ


うーむ

葉っぱより有益な感じはしないかなぁ

枝は使えそうだけど

持っていくすべがないや


ま、なにか運べるスキルを獲得したら持って行ってみよう


次の葉っぱに到着した

周りを見渡すが、危険なものは見受けられない


上に行くって考えは正解なのかな?

いや、警戒はしておかないとね

芋虫なんてただの餌でしかないもん

万物の底辺、それが芋虫

それくらいの気持ちで行こう


あぁ、おなかがすいた

ここらでお食事タイム

葉っぱはたくさんあるからあわてる必要はない

慌てるな、僕はただ腹が減っているだけだって感じ?

ウオォオオン、僕は芝刈り機だ


 どこかのグルメ漫画のような言い回しを思い浮かべつつ

葉っぱをムシャる

うーうまい

これのために生きてるって感じだよ


ポーン


んお!きたね

何を獲得したんだい?


—スキル、警戒を獲得しました


警戒?

...

効果を見てみよう

百聞は一見に如かずっていうし


警戒


周囲の探知を行います

敵に気取られることはあるものの、発動によって敵の居場所を見極めることができます


ふぉお、うん

一応探知できるスキルかな

敵に気取られるってのは警戒をしてるのが敵にばれる可能性があるってことかな?

でも敵の居場所がわかるのはいいかも

たとえばれたとしても来るところがわかれば何とか逃げ切れるかもしれないし


さっそく発動っと


その瞬間、周囲に何かソナーのような感覚が広がったのがわかった

その包囲に引っかかるものがある


う、あ...

まさかとは思うけど

これって

もしかしなくても、敵さんですよね?


誰も答えてくれるわけでもなく自問自答


敵だ

初めての敵

怖い、怖いよ

だって捕食される側なんて、怖いに決まってるよ

僕はこれまで平和に?

記憶がないからいまいちわからないけど

きょうだい喧嘩ができるってことは平和なとこにいたんだろう

そんな平和ボケに戦えるとは思わない


逃げるが勝ち

逃げよう

まだ相手に気づかれているとは限らn


その考えは甘かった

当然相手もこちらを食そうと狙っていたわけで

それは逃げ道である枝の方へすでに向かってきていた


あああああ

これは、積んだ


まじかに迫る死の恐怖

その姿は巨大なムカデ

気持ち悪いことこの上ない

うねうねと波打つように動く足

ガシガシと打ち鳴らす牙

自分を獲物とみなす赤い目


怖っ!

あああここで死ぬぅう

短い人生、いや、芋虫生よさようなら

僕は食べられて死にます


 それでも、みるでムカデを見てみる

まだ希望を少しは持っているからだろう

そんな行動ができたのは


ユグドラシルセンチビート


ユグドラシルの中層に巣くうムカデ型の魔物

主にユグドラシルワームなどの巨大昆虫を主食としている

弱点は目、人間の唾液


弱点!

弱点が書いてある!

これは、僕にもう少し生きろと言ってくれているのかな?


何はともあれ攻撃手段を!

そうだ!葉っぱを、葉っぱを食べるんだ

一か八かだけど

もしかしたら

横をすり抜けて逃げるなんてのは無理だ

なら

僕は

可能性にかける!


高速化で急いで葉っぱを食す

その決断は正しかった


ポーンという爽快音


—スキル、二-ドルランスを獲得しました


これは!

なまえからして攻撃手段に違いない!

神様は僕を見放していない

なら四の五の言わずに攻撃だ!

ニードルランス!


どこから現れたのか

とげのようなものがムカデに襲い掛かる

運よくそれは弱点たる目に突き刺さった


「キシャァアアアア!!!」


奇声を上げのたうつムカデ

そのままゆっくりとけいれんし、やがて動かなくなった


ほ、ほんとに弱点なのね

それにしても、攻撃手段ができたのはうれしい

 

 これでおびえて逃げるという選択肢は優先度が少し下がる

それでも、無駄に攻撃せずに逃げるというのは正しいはずだ

相手がどんな攻撃をしてくるかわからない以上警戒しすぎるに越したことはないのだから


そこで、ポーンという音がまた響いた


—成長を確認しました


こんどはどんなすきるかな~


—進化することができます


はい?


—現在、ブルーユグドラシルワームに進化可能です


進化?これって

説明にあった

ごく稀に進化するものがいるってあれ!?

もしかして、僕の可能性は広がったのかも


よし、進化だ

何はなくともともかく進化

ちょっとは強くなるかもしれないしね


—進化しますか?


答えはもちろんYes


 カーソルをYesに合わせ、選択した瞬間

体がむずがゆくなってきた

いつの間にか自分の緑の体表がめくれている

その中から青いからだがむき出してきた


ぺりぺりと全身から皮がむけ

進化を完了したことが分かった


—ブルーユグドラシルワームへ進化しました

—魔法、スリープを獲得しました


さっそく自分を見てみよう


ブルーユグドラシルワーム


一般的なユグドラシルワームが強さを求め、進化した姿

昆虫種から魔昆虫種へとランクアップを果たしたもの

下位魔法を扱うことができる

弱い


う、あ

弱い、という表現はこの際おいておこう

なるほど、敵を倒したことによって条件を達成したとかそんな感じかな?

それに、昆虫種からのランクアップ

魔昆虫種

これも見てみよう


魔昆虫種


昆虫種が何らかの形で魔素を取り込み、ランクアップを果たしたもの

その力は昆虫種より少し強い程度だが、魔法を使える種類もいる


なるほど、モンスターほど強くないけど前のいもむしよりは強いってことね

それと、無視しちゃならない魔法

スリープだっけ

名前からして相手を眠らせる的な?


スリープ


対象を眠らせる魔法

その成功率は非常に低い


うーむ

魔法って言葉に心躍ったけど

成功率が低いのかぁ

でも、もし眠らせることができるなら逃げるのも、攻撃するのも

要するに自分に生殺与奪の権利が生まれることになるのか

もし眠らせた相手が人間種?言葉が通じそうな相手なら安全な場所において逃げよう

僕は別に殺戮者になりたいわけじゃないしね


進化したことでさらに意気揚々と上へと向かう



進化ってことば大好きです

それはもちろんとあるゲームのファンだからであるのと同時に

ダーウィンさんが好きだからでもあります

今西さんも好きだけどね

わかんなかったら調べてね

今西進化論で検索検索ぅ

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ