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コロポックルちゃんは竜玉を探しています5

「はぁ~、遠い、遠いよアズ~」


「お前愚痴ばっか言ってないでとっとと歩けって」

「進まないだろ!」


「だってぇ~」


マシニアから船に乗り、ホビットの国トゥラレンテとは反対方向へと向かった四人

そちらにはマーマンやマーメイドなどが暮らす国があった

名をリュウグウ、女王オトヒメが治める国だ

港町にたどり着くと、そこから海沿いに進むと街があるのだが

トリスタニアは何せ広い

海にすむ大半の種族がこの国で暮らしているため領土も広いのだ


「あ、あのマーマンの人のヒレかっこいいねぇ」

「ピーンと立ってて」


アズがジャノの肩の上で気楽に言う


「いいなぁアズは、ずっと肩の上乗ってるんだもん」


「しょうがないじゃない、わっちは歩幅がみんなより圧倒的に短いんだから」

「一緒に歩いてたら何日もかかっちゃうよ」


「そりゃそうだけどさ~」

「あ!」

「ねぇねぇハイリー、私をおんぶs」


「いやだね、お前重いじゃんよ」


リンナの強烈なドロップキックがハイリーの後頭部に直撃した


「グガッ・・・」

「元気、じゃ、ねぇか・・・」


ハイリーがいい笑顔で倒れた


「ハイリ―――!」

「死んじゃった!ハイリーが死んじゃったよ~」


と、リンナが駆け寄った


「ハイハイ、馬鹿なことやってないで行くよ」


「お前たち、ふざけすぎだぞ」


アズとジャノに諫められ、仕方なく二人はとぼとぼとまた歩き始めた


その時、近くで悲鳴が上がる

マーメイドたちを海から上がって来たタコの化け物ルスカが襲っている


 ルスカ


体長30メートルにもなるタコの化け物

触手の数は通常のタコと同じく8本

毒の墨を吐くものもいる

触手による攻撃は強力ではないものの、卑猥だと女性には不評

食べるとおいしい


あられもない姿のマーメイドたち

男二人は不意なラッキースケベに喜ぶ

が、女二人に突っ込まれ我に返った


「ほら、戦闘準備!」

「倒すよ!」


「おう!」


「先手必勝!いくぞジャノ!」


「あぁ」


「ボルティックライン!」


雷を帯びた槍による一撃

それが触手を貫き、マーメイドたちを解放した


「大剣技、剛頭蓋砕き!」


背負っていた大剣をルスカの頭に振り下ろし、さらに掴まれていたマーメイドを助け出す


「よし、リンナ、マーメイドたちの治療お願い!」


「ジャノ、近づいて!」


「「了解!」」


「ハイハイ離れてね~」


アズがジャノの肩で両手を頭上に上げる


「大氷塊召喚!」

「アイシクルインパクト!」


ゆうに20mはあろうかという巨大な氷の塊が召喚され、ルスカの頭上に隕石のように降った

ルスカはつぶされ、息絶える


「ふ~、久々に大技使っちゃったよ~」

「リンナ、彼女たち、大丈夫?」


「うん、服が脱げちゃってる以外はかすり傷だよ」

「すぐ治る」

「おっと、ジャノ、ハイリー、あっち行って後ろ向いてなさい」


「「はい」」


二人はおとなしく従った


リンナはマシニア国でシェイナにもらったアイテムの一つ

異空間収納袋から服を取り出すと襲われたマーメイドたちに渡していった


「あ、ありがとうございます」

「助かりました」

「私たちは海で貝などをとっている猟師なので戦闘能力が皆無なので」

「本当に、どうなるかと・・・」


「ま、無事でよかったよ」

「じゃぁ、気を付けて帰ってね」


「あの、よろしければ村に寄っていただけませんか?」

「お礼もしたいですし」


アズとリンナは顔を見合わせうなずく


「じゃぁ、お言葉に甘えさせてもらおっかな」

「ちょうどどこかで休もうと思ってたし」


「村はどこ?」


「はい、ここから少し行った先の入り江です」


「ほんじゃぁ行こっか」


マーメイドたちについて行き、四人は村に向かった

ジャノとハイリーは鼻の下を伸ばし、嬉しそうにしていたが無視することにするアズとリンナ


すぐに真っ青できれいな入り江が見えてきた

透き通った入江

そこにはたくさんのマーメイド

それもみな一様に際どい姿


あまりの衝撃にハイリーとジャノは天にも昇るような気持ちで

鼻から血を吹き出し気絶した

ワタシ マーメイド スキ

鬼娘の次に好きです

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