コロポックルちゃんは竜玉を探しています4
彼女たちが組んでから1年半後、古代海底遺跡探索の依頼を受けることができた
この依頼を受けたのはもちろん竜玉を探すためだ
古代の遺跡なら、竜族がまだ世界中を闊歩していたと思われる時代なら
残されている可能性はあった
結果としてはそんなものはどこにもなかった
そこは古代の種族、マキナ族の国であり、英知はあったが叡智とは言えない
復活したマキナ族の人々にアズたちは話を聞いてみることにした
国中を駆け回り、数週間かけて聞いて回ったが有益な情報は特に集まらない
しかし、唯一それらしき情報がもたらされる
女王となった友人シェイナの側近、マーキナからの情報だ
彼女にはこの国の誕生から今までの情報がインプットされており
その中に竜玉と思しきじょうほうがあったのだ
「場所はここよりはるか東」
「かつてのヒューム、現在エンシェントヒュームと呼ばれる滅びた種族がいた場所」
「彼らはマキナ族と同じくらいの技術を有し、竜族との親交もあったと聞きます」
「なるほど、確かに聞いたことあるな」
「俺たちヒュームはかつて絶大な力を持っていたと」
「だから増長しすぎて一部は滅び、力を失た今のヒュームのみが残ったんだってな」
「あ、私もそれきいたことある」
「あんなのおとぎ話だと思ってたよ」
ハイリーとリンナ、二人のヒュームが言う
「ま、これで行先は決まったね」
「ジャノ、地図見せて」
「あぁ」
カバンから地図を取り出す
現在地を地図と照らし合わせて位置を確認すると印を付けていった
「うっわ、遠!」
「う、うん、でもまぁ途中に街や国もあるから大丈夫だよ」
「はぁ~、アズは前向きだね~」
準備のためしばらくマシニア国に滞在することになったのだが
その最中、女王の死という悲劇が起こった
友人でもありこの国の女王
国葬にも出席した
確実に彼女は死んでいた
確認もしている
その一週間後に彼女は復活した
国を挙げての復活祭
アズたちも喜び、祭りに参加した
復活し、進化した女王はあまりにも美しく
男二人は始終鼻を伸ばしていたため
リンナの蹴りとアズの氷塊が直撃する羽目に・・・
それから数日後
ようやくマシニアを旅立ち、東へと向かって歩みを進める
国を出る時マーキナや女王にいつでも遊びに来れるよう小型の転送装置を渡された
次の目的地も定まったことで
アズたちは意気揚々と再び旅に向かう
あの時彼女たちは何をしていたのか
みたいな