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終末を望むもの2

 ソロストイのもとにセプテリルが戻ってくる


「どうだ?そちらの様子は」


「えぇ、四人ほどやられましたがおおむね順調です」

「死した四人も蘇生し、改良を加えました」


「そうか、先ほどあの方が世界に降りたようだが?」


「あなたも感じましたか」

「緊急の要件だったようです」


「緊急?」


「はい、世界再生を揺るがしかねないことだったのですが」

「問題は解決したようですよ」

「姿は見えませんでしたが、そう語りかけてくださいました」


「ふむ、やはり姿は見せてはくださらないか」


「仕方ないですよ」


「それで、天の門の様子はどうだ?」


「えぇ、この世界の者はまだ見つかりませんが」

「私の方も含め他の扉は我らの管理下にあります」


「お前も、戻ってもいいのだぞ?」


「いえ、私はあなたとともにいると決めましたから」


「そうか」

「フ、実のところかなり助かっている」


「ハハ、それはよかったです」

「友人冥利に尽きますよ」

「それでは私はまた降ります」


「あぁ、よろしく頼む」


そういうとセプテリルはまた世界に降臨した


「俺も降りるか?」

「・・・」

「いや、セプテリルの邪魔になるな」


ソロストイはまた世界の移る球体を見る


「さすがはセプテリルだな」

「部下たちは完全にお前を信望しきっている」

「たとえ死のうともお前のために戦うだろう」


「できれば、彼らも救ってやりたいが...」


彼ら闇はかつて消滅した世界の住人だった

終わった物語は消える

それが創造主の意向

そんな彼らは彼らがあの方と呼ぶものに救われた

セプテリルの部下と同じように

だからこそ彼らに自分たちの姿を重ねる


「すべてが終わった暁には、彼らも、我らの作る世界に」


理想を思い描き、ソロストイはほんの少しだけ表情を和らげた

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