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コロポックルちゃんは竜玉を探しています2

 かつて竜族がまだ世界を闊歩していたころ

竜玉は竜族の力あるものが必ず持っていた

様々な英知を詰めたその玉を世界の者が求めた


今ではその竜玉もあるかどうかもわからない伝説として語られている

竜族ですらそう思っているのだから仕方ない

それほど昔に失われた英知


コロポックルのアズの初めての冒険

普通コロポックルは里から出ない

小さすぎる体で冒険するには世界は広すぎた

それでもアズは見たい、聞きたい、知りたい

この広い世界のどんなことでも


冒険は素人のアズとリンナ、少し先輩のハイリー、そこそこ中堅のジャノ

普通なら中堅のジャノがリーダーとなるのだが、アズの夢を支えたいと思ったみんなは

リーダーをアズとした


出来立てのパーティ

大きな世界を小さなコロポックルの目線で回る

名前を“リトルワールド”


まずは力をつけつつ資金を稼ぐことにした

どこに行こうにもお金を力がいる

特にリンナは戦闘も何もかもど素人

しかし彼女には鑑定士、ハートブレイカー、ブレインジャッカーという珍しい職業適性があった

鑑定士は敵の情報を調べたりなど情報収集に特化した職

ハートブレイカーは心を壊す

そしてブレインジャッカーは精神操作

歴代の冒険者の中でもかなり希少な適正ばかり

ヒュームの国で冒険者登録しなかったのは職業が引く手あまたすぎ、取り合いが起きたためだったという


「あ~、だからこんな遠くで?」

「大変だね」


アズが同情する


「アズはそんな人じゃないってわかったから組んだんだけどね」


後にリンナはそう語る


ハイリーもヒュームなのだが、生まれは妖怪族の国カゲミヤの生まれで

両親が妖怪族が好きでグランドルから移り住んだ変わり者だった

幼いころから妖怪たちと遊んでいたせいか、妖術が少し使える


ジャノは少年時代からシャーマンの師匠に師事し、シャーマニズムを習ってきた

そのため彷徨う魂やゾンビ、悪霊などを払う力を持つ


力をつけると決めた彼らはしばらくは冒険者登録をしたカゲミヤで活動することにした


それから数ヵ月

冒険者ランクも上がり、いよいよ他の国に行ってみようということになった

まずは隣国ドワーフの国ゴルドベッド

カゲミヤにも商人のドワーフはよく出入りしていた

彼らは豪快で優しい

アズもその小ささからよくかわいがってもらっていた


ドワーフの国はここからそう遠くない

歩いても一日で着く距離

だがカゲミヤに比べてはるかに大きい

武器や防具、マジックアイテムを生産し、それを売ることで大きな国を築いた

さらに彼らは鉱石採掘に長けており、鉱山地帯にあるゴルドベッドは様々な鉱物が取れる

中でもオリハルコンやミスリルという希少金属は各国に売れる

黒鉄という金属も取れるが、これの加工技術はキガシマにしかないため

加工の際はキガシマと連携をとるらしい


「こんなに広い国でもちっちゃい国だなんて」

「世界は広いね~」


「そりゃぁアズから見れば小屋でも大豪邸だろ?」


「む!ハイリー!馬鹿にしすぎ!」

「わっちだって小屋と豪邸の区別くらいつくの!」


ぷんぷん怒るアズにみんな癒された

彼女はこのパーティのリーダーとしてなくてはならない存在となった

ドワーフも実はノームとかと同じ妖精だそうですよ

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