朝顔と葡萄
掲載日:2026/07/24
夏の涙を知った
ひび割れたような
夏風邪の肺の痛みに沁み入る
田園の青さに水を湛えるあの歌は
出会う度に深く 新しい扉をくれる
あなたという土壌に落ち 思考する一葉
その安らぎは一夜の夢となる
歌を抱きしめて
風邪はうつさないくらいに
喉は潤すくらいに
夏のテキストの中にはなかった
感情は流れてゆく
あなたという豊かな土壌に落ちる喜び
この貧しさを芳醇な言葉にして編み上げて
二度と来ない夏の想い出をくれる
ページの枠からはみ出してもいいくらいの
朝顔が咲いてゆく 葡萄が成ってゆく
あなたの歌でこんなに泣いた
胸深く紐解かれ自然に流れてゆくという
夏の涙を知った




