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助け
私が行けばみんな助かるなら、行こう。それしかない。
バサッ!
私が馬車の外へ出ようとした時、
「ウッ!」
「ガッ!」
「なんなんだ!くるなくるな!うッ、、」
突然盗賊たちのうめき声が聞こえた。
気になって窓の端から外を覗くと盗賊たちが皆倒れていた。先ほどまでの絶望的な状況が嘘のようだ。騎士たちも目を見開き驚いている。
(なにが起こっているの、、神が助けてくださったのかしら)
その時、突然扉が開かれた。
扉の前には1人の男が立っていた。男は執事のような服を着て、手には服装に似つかわしくない血のついた短剣が握られている。
緑とも青ともつかない不思議な色の目が真っ直ぐに私を見つめていた。私は目を離すことができなかった。
「お嬢様。お怪我はございませんか?」