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絶望の足音

「お前たち!なぜ私たちの馬車を狙う!」

騎士たちが時間を稼ごうと襲撃者に話しかけているのが聞こえる

(私が本当に聖女候補なら助けてください神様、これから一生を紙に捧げることになろうとも構いません。彼らは家族同然の存在です。1人も失いたくありません。だからどうか、、)

「ガハハッッ、そんなことわかりきっているだろう!中にある聖女候補を渡せ!聖女の力を欲している高貴な方がいるのさ。聖女候補さえ手に入るのならお前たちは見逃してやってもいいぞ」

「貴様らただの盗賊ではないのだな!交渉の余地なし!なんとしてもお嬢様をお守りせよ!」


その瞬間強烈な眠気が襲ってきた。意識を失う寸前ゴーーンと鐘の音が聞こえた気がした。




「おい!聞こえているのだろう!中にいる聖女候補よ。お前のせいで今から騎士たちが死ぬぞ!早く出てこい!」

「いけません!お嬢様!必ず私たちが成敗しますので、そこでお待ちください!貴様!何をしたのだ!」

(ハッと目が覚めた。何が起きたの⁈なぜ寝てしまったの!全然状況がわからない。でも、騎士たちが死ぬ?そんなことあってはならない。)

「おい!聖女候補聞こえてんだろっ!騎士たちがどうなってもいいのか!10秒やる!10!9!8!」

(いかなきゃ!)


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