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日常の崩壊

誰もが憧れるような理想的な暮らしは、1通の手紙によっておわりをつげた。


「ミカエラお嬢様、教会からお手紙が届いております」

「あら、教会からの手紙なんて珍しいわね」


今年の寄付金は納めた後だったはず、手紙が来る理由が思い当たらない。

胸騒ぎがした。


「お開けになりますか?」

「ええ、お願い」


メイドがペーパーナイフで封を切るのを固唾をのんで見守る。

手紙を開け、目を通したメイドの顔がどんどん青ざめていった。

その瞬間私は悟った、いやな予感は当たってしまったのだと。

「お嬢様、大変です!お嬢様が聖女候補に選ばれたと!旦那様と奥様にお知らせしてきます!」


メイドが慌てて出て行き一人になった瞬間頭の中が真っ暗になった。

この国で聖女候補に選ばれる事は、大変名誉なことである。この国は聖女によって建国され、代々光属性を持つ貴族子女が多いことで知られている。しかし、時がたつにつれ強い光属性魔法を扱える者が減ってきたのだ。教会はこのような現状を危惧し、若い貴族女性の中で特に力がある者を聖女候補とすることにした。聖女候補と成ると教会で生活し、家族と会えるのは春の式典が終わった後の1日のみ。結婚も許されず、神に使える者として生涯を終えるのだ。

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