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追放
「ミカエラ・ヘルメロス!聖女アリスへ陰湿な嫌がらせを繰り返し、遂には命までも奪おうとした罪で貴様を王都正教会から追放する!破門だ!」
「はい、わかりました」
「えっ、、」
私に破門を言い渡した男が驚いていたが、喜びで口元が緩みそうになるのを隠すのに必死で気が付かなかった。
やっとだ、やっと解放される。この悪夢のような日常から、、
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私は6歳まで侯爵令嬢として悠々自適に暮らしてきた。末っ子の私に甘い両親に溺愛され、歳の離れた兄からは大層可愛がってもらえた。
朝はゆっくり支度をして、昼はテラスでお母様とランチ。忙しいお父様もディナーは必ず一緒に摂るという約束を守り、家族全員で楽しい食事をする。
そんな生活が突如として終わりを告げるとは誰も思っていなかったと思う。