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禁断の果実

禁断の果実


part1


校庭のグランドを眺めていたら、たまたま野球をしていた。それに見とられていたら、英語の先生である沖野霞は、『そこの瀬戸内廉、次のページの行から立って音読しなさい』と言った。瀬戸内廉は、ハーフである。お父さんがイギリス人で家では日常的に飛び交っているのである。なので、流暢に、『I keep a dog and take a walk every day。Then a friend had dogs, and I had an acquaintance, too(私は犬を飼って毎日散歩をするのである。それから、犬に友達ができたので、私も知り合いができた。』と言った。スラスラといった。沖野霞は、『よろしいです。もっと授業に集中してください。』と言った。瀬戸内廉は、こっくりとうなづき、前を向いた。先生のことを見ていると、どうしても顔をみて、口元を見たらエロく感じてしまった。先生の顔を見とれていたら、チャイムがなり授業が終わった。瀬戸内廉は高校三年生で、授業が終わると剣道をするのである。7月には大会があるため、あと2ヶ月で体を引き締めないといけない。剣道の練習を2時間を終えて、廉は家に帰った。家では、お父さんのハリーとお母さんの真奈さんとふたつ離れてる弟の和彦がいた。ハリーは、日本語も話せる。ご飯を食べる時だけ、英語で話してくる。晩ご飯中にハリーが『How about the school?(学校はどうだった)』和彦は『Mathematics is difficult(数学が難しい)』と言った。廉は『Kendo was fun(剣道が楽しかった)』と言った。ご飯は味噌ラーメンでもう食べ終わるようだった。



part2


放課後、剣道部の練習も終わって、顧問の沖野霞と瀬戸内廉は、面と竹刀を移動させていた。沖野霞が前で15人分の面を運んで、そして、瀬戸内廉が後ろで15本の竹刀を運んでいた。階段の踊り場で霞がよろめいて、後ろに落ちそうになった時に、廉が霞を担いだ。その時に華奢な霞だったのがわかったのと、顔が近かったので、廉はドキッとした。また、霞がつけている香水の匂いにドキドキした。廉は、霞に『この香水は、なんですか?』と聞いたら『フラワーだよ。これは二人だけの秘密だよ、助けてくれてありがとうね』と、ウインクをして霞はいった。何事もなかったように霞は面を持って運んで、倉庫まで二人は持っていった。倉庫で、また霞のフラワーの匂いがまたしたので、廉は、『先生、手を貸してください。』と言って霞は、『え、何かな』と霞のスキを狙ったら、蓮は手ではなく霞の身体を抱きしめた。霞はビックリした。身長差は廉の顎の下らへんに霞の頭があるくらいだった。霞は、上を向いて、廉に、『もう何してるの、先生をからかってるの?』といって、廉の顔を見たら、霞は少しドキッとしてしまった。廉は『こうしていたいな。沖野先生、最近きれいになってきて、俺ときめいてるんだ。』と言った。霞はドキッとしたが、蓮の胸のあたりを強く押して、『もう、やめなさい。早く帰りましょ』と言った。霞の方がドキドキした。霞は先生というところを見せるために先にスタスタと歩いて廉を置き去りにした。



part3


剣道部の大会の日、顧問の霞は出場する選手たちに、声をかけていた。女性部員にも男性部員にも声をかけていて、廉には、『8割の力でやりなさい、後の2割は余裕を持って周りを見渡せる感じでやりなさい』と言った。廉の対戦校は高校の2年生林広輝と対戦した。試合を開始、直後、竹刀を絡ませて、廉はすぐに林の隙をついて素早く面をとった。そして、結果は廉の一本勝ちだった。一回戦突破した。沖野先生に『やったじゃないの、瀬戸内。この調子で次も行きなさい』と言って、霞先生のフラワーの香水が匂ってきて、廉は『俺たちの秘密が匂ってきましたよ』と照れながら言った。霞先生は『じゃ、頑張れるわね』と言った。次はあの市寺高校だ。去年優勝したところだ。対戦相手の名前は青木舜2年生。俺は三年生なのにさっきも2年だった。試合開始。竹刀を絡ませて、相手の前で竹刀を絡めた。少し離れたすぐ胴を狙おうとしたが、俺の面をやられそうだったので、前後のステップを早くした。それで面を防いだ。そして、しゃがみながら、胴を狙おうとしたら、面を先に狙われた。それで、試合終了となった。初めての試合が終わった。霞先生が『瀬戸内、お疲れ様。やるだけのことはやったね。充分だよ』と言ってくれた。霞先生の色白の肌がきれいで触れたくなったが、みんなのいる前じゃ触れたらダメだと思い我慢した。


part4



霞先生は、6月7日が誕生日だった。なので、廉は部活の後に家の近所のタピオカジュース店でバイトをすることにした。毎朝5時から7時、夜は毎日18時から21時まで。先生の香水を買うために。1時間960円の時給をもらっていた。タピオカを作ったり、ジュースを明日の分を発注したり、注文されたタピオカジュースを作ったりした。ある時店の前で、スーツ姿の男の人が立っていた。お客さんかな?と廉は思った。しかし、その30分後に霞先生が男の人に寄っていった。その男の人は霞先生の彼氏だと、廉はわかった。廉は胸にツーンというようなものがささった。霞先生とその男の人は付き合って4ヶ月目だった。その男の人の名前は、宮内祐馬だった。霞先生と宮内祐馬は、これからレストランのコース料理を食べに行く。レストランの席について、コース料理は、タコと野菜のマリネ、じゃがいもの冷製スープ、白身魚のポワレ、お口直しのシャーベット、牛肉の赤ワイン煮込み、ブルーベリーチーズ、コーヒーを召し上がった。そして、レストランを席を立って、霞の家に向かった。タクシーをひろって、霞の家に向かった。霞の家にはモルモットのオスのナナちゃんがいる。宮内は、ナナちゃんに餌をあげた。宮内は、『ナナちゃん可愛いね、でも霞ちゃんには負けるね』と言って、ナナちゃんを霞が隣にきてよく見ようとしていたところを宮内がキスした。霞は、少しビックリしたがキスを返して、スタートした。終わって2人は一緒にお風呂に入った。


part5

浴槽に霞が入っていたが、霞はお風呂から出ようとしたが、祐馬が霞の手を取り浴槽に入るように進めた。宮内は『霞、ちょっと痩せた?湯船にちゃんと入らないと、健康にならないよ。今日は、俺もいるし、ゆっくり入ろ』と言った。霞は、『祐馬、私、痩せたかな?最近は忙しいけど。ゆっくり入るね』と、2人は浴槽に2人で入った。祐馬の手がニョキニョキと、霞の体の触りたいところに行きたいので、霞が、『祐馬、なに、その手また後で触らせてあげるから。』と言って、祐馬の両手を、霞の両手で捕まえた。そして、霞は祐馬を、見つめて目線を祐馬の口元に落として、霞からキスをした。優しくキスをしてチュパチュパと、何回も8回くらい軽いタッチのキスをしていた。そして、祐馬が口を開けたら霞は舌を絡めた。祐馬は、手が外したくなった。しかし両腕は、2人とも握ったままだった。そして、激しくキスをしていた。霞が頬が熱くなった。そして、2人とものぼせた感じになったので、霞は、シャワーを流していて、祐馬は、やっと解放された手で、触りたかった霞の可愛いお尻を、浴室で揉みまくった。



part6




毎日毎日廉は、練習で竹刀を振っては汗が滝のように滴り落ちては練習に励み、部活の中で一際目立った成長ぶりを誰が見ても感じていた。これは全国大会に行けるのではないかと期待されていた。廉は、全国大会に行きたいと強く余っていた。なぜなら全国に行って優勝までは思わないがいい成績を残したら、顧問の霞先生に思いの淵を2人になった時に話がしたいと思ったからであった。全国大会までの道のりは、小泉試合会場で、ベスト16になること。その次の日の試合の野中試合会場でベスト4になることそして、全国大会に行けるようになる。

1ヶ月が経ち、昨日まではずっと練習してきた廉は手がボロボロになって竹刀を持つのもやっとだった。しかし、廉は試合開始になると相手を面、胴、と一本とっていくのであった。この小泉試合ではなんとベスト3まで登れたのであった。3位決定戦は強豪の中堂高校3年生の野崎賢治だった。瞬発力と腕力が極めて優れている。蓮は野崎賢治と、ダンッと、足を大きな音を出して、お互いの剣を絡めて中央のは、絡み合いながら渋る展開になってきた。しかし、次に蓮は素早さを武器に、野崎賢治の面を一本とって、有利になった。この野崎賢治を食べせば、さん良いになる。次に、蓮は目を光らせて素早く胴を取った。強豪の野崎賢治に勝った。3位になった。表彰台に上がり、3位にあがり、銅メダルをもらい、表彰状ももらった。

霞先生が、蓮に『瀬戸内、よかったわねー!手汗握るほどだったわよ!!毎日頑張った甲斐があってよかったわね』と言って霞先生の目には涙があった。廉と沖野は握手をした。

 そして、廉は、あるものをスポーツ鞄から取り出した。それはバイト代で買った花の匂いがする香水だった。メーカーは、覚えていない。しかし、霞先生は『わぁ、ありがとう、これどうしたの?』廉は『いつものお礼です』といい、『今日一緒に帰りませんか?』と言ったら霞は『少し待ってもらはないといけないけどいいよ』と言った。2人は帰れた。廉はガッツポーズした。


part7


その日から四日後、全国大会で広い舞台で、大勢の観客がいる。しかし、全国高等学校剣道選抜大会には、1通の手紙が来ていた。それは、匿名で、爆破予告の手紙だった。何時からとも書いてなかった。全国高等学校剣道原発大会は、全国大会を今日、実行すべきか迷った。30分の会議をした。お客さんもいてさまざまな学校も来館している。なので一枚の手紙だけじゃ判断しにくいため、やってしまおう。と決めた。

 そして全国大会が始まった。廉は、霞から『8割の力でやりなさい。1番良い力なんだから!それでいいわよ!』と褒められながらも、緊張していた。しかし、霞のフローラルの香水を思い出したらやる気になってきた。竹刀をぎゅっと握った。しかしくじ運が悪く去年の優勝者が、一回戦だった。これは期待しても負けると思う。しかし全力を出そうとした。

 試合開始、廉は『ハーッ』と大きな声を出して、面を狙いに行った。しかし相手は手薄の胴を狙いに惨敗だった。さすが元優勝者。見るところが違う。沖野霞は香水を振って『ドンマイドンマイ、くじ運が悪っただけよ。全国大会だもん。ここまできたのもすごいことよ!』じゃ下りで帰ろっと言った。と、その時、アナウンスが流れた。『緊急事態発生、緊急事態発生。不審者が、現れました。』と、飛び込んできた。


part8


そのアナウンスを聞いて観客はざわめいた。みんな、うろたえた。アナウンスは『緑のコートを着て、爆弾をその服にまとわりついています。その男は170センチありお腹に爆弾を身につけています。緑のコートの男には近づかないでください。全国大会は、これで終わりです。延期しますので今日はやめてください。避難してください。』とアナウンスされた。そして、20分後係員と警察官で探したところ緑のコートのやつを見つけることができた。爆弾をよく見たらオモチャだった。係員はホッとした。しかし、逮捕されたやつは『今日手紙送っただろ?その手紙は本物だ。せいぜい血眼になって探すんだな、爆弾は、20キロある。後1時間20分で爆破されるぜ、かっかっか!』といって、逮捕されて行った。

 爆弾は応援シートの日本の旗の近くにあるのだ。まだ、みんなわかっていない。

 霞先生と廉は、お茶を飲みながら全国大会のレベルの凄さをまじまじと見ていた。

『あの川本高校の秋田智3年、すごいね、俊敏な動きが特徴でかわしてるし、打ってるからすごいじゃん』廉は『勉強になるなぁ』と言っていた。とその時廉が、気づいた。


part9


『霞先生、やばいっすよ、前に行かないが良いっすよ。』と廉がいった。霞が『えっなんで?』廉は『これさっきアナウンスで言ってた爆弾じゃないか、気をつけましょ。』と2人は、恐る恐る爆弾から1キロほど避けたが、爆弾は時間が迫っていたので、『ドバーーーッン』と、2人は、立っていて霞は何かに顔に突き刺さり、霞の前に廉が守るようにしてぎゅっと抱きしめた。しかし、爆弾は、破裂して特有の嫌な匂いがした。廉は何かわからないが背中に一面刺さっていた。歩くことも困難だった。霞が担いであげていた。

 『この変な臭いなんだろね、きっと体に毒なんだろね。マスクあるからあげるよ。』

2人は早くこの会場から出たい一心だった。

そそて、35分ほどで、会場に出れた。救急車に乗って,廉は、搬送された。意識はかろうじてあった。霞は顔が痛いだけで、廉を担いだ重さだけがしんどかっただけだった。しかしあの臭いがたまらなかった。廉の身体が心配だった。

救急車に、運ばれた廉は搬送先で亡くなった。それを家族に伝えた。父のハリーは辛くも,泣いていた。母の真奈さんは声に出してない。和彦は、ただないていた。



part10

沖野霞は失望感しかなかった。教え子の瀬戸内廉が、死んだことによって大きな穴がぽっかりと、胸の内を開けたのだった。沖野霞は食事も取れなくなくなり、こけていって、2週間で8キロも痩せて行った。水分とカロリーメイトしか食べれなくなってしまった。

 また学校側では瀬戸内廉が死んだ事を全学年に発表して、3年生がどよめいた。剣道部の部長が、『あんなにいい奴がなぜなんだー!』と号泣した。それにつられて、顧問の沖野先生と、ツーっと顔に流れる涙があった。そして、どんどん涙が溢れて、タオルから溢れんばかりの涙になっていた。

 そしてその日の放課後、職員室の窓際の沖野先生のところに、季節外れの鶯がきて、チュンチュンではなく、微かに『シンデ、ごめんな』と、一言言った。霞が、『えっ?』と、鶯に顔を向けようとするとサッと飛んでいってしまった。


the end


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