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妖神学園  作者: 織優幸灔
三年生
129/201

28

 ショッピングを終えたその日の真夜中、月火は知衣と綾奈と向かい合う。


 黒葉が見つけた猫の死骸、妙な状態で怪異になりかけていたので血液検査を頼んだのだ。

 案の定、例の稜稀達が関わっている可能性が出てきた。



 その身に合わぬ妖力を突然入れられたせいで体が耐えきれず生きたまま怪異になり、ショック死か失血死をした。

 体が微かに動いたのは筋肉は動いているという証拠だ。



「面倒臭いことになってきた……」


 もし怪異の血に耐えきれぬ者に血を入れて実験した場合、実験の規模によっては大量の死者と不完全怪異が出てくる可能性がある。


 そういった理由ではこういったことは秘密裏に処理した方がいいのかもしれない。



「規模的にはそう大きくはないんだろ。裏で処理できるならそうした方がいい」

「ですよね……。……通達しておきます」


 こう言う怪異がもし他にいるとして、その血を辿ればどの怪異の血なのか、何級程度なのかが分かるかもしれない。


 前例のない実験なのでなんとも言えないがやる価値はあるだろう。



 厄介なことをしてくれたものだ。


 この忙しい時に事を起こさなくても、タイミングはいくらでもあっただろうに。

 月火を恨む故のこのタイミングか、何か意味のあるタイミングか、ただ予定していたタイミングに事が起こっただけか。


 定かではないが対応しざるを得ない状態だ。


 なるべく皆に負荷がかからない方法で片付けなければならない。




 三人は揃って大きな深く長い溜め息を吐くとそれぞれの仕事に喝を入れた。

二本で一本です。

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