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スーパーヒロインズ!

あとがき(めいたもの)特別篇 ―スーパーヒロインズ! 神無月に集ひて―

作者: 八十島そら

 改めまして、八十島そらです。


 神無月はじめに投稿しました『スーパーヒロインズ! 神無月に集ひて』について、あとがき(めいたもの)をつらつら書いていこうと思います。


 『スーパーヒロインズ!』はシリーズものです。番外編も含め、ちょっとずつ更新してゆきますので、続きが気になる方、どうか気長にお待ちください。


 まずは、舞台の空満(そらみつ)市、空満大学について。

 明らかにモデルがあるだろうというご指摘、いただいております。はい、有名な宗教都市でございます。八十島にとっては、空満は異なる世界でしたので、いろいろこんなことがあったら、あんなことが起これば面白いのにな、と現地にて悶々としておりました。

 空満大学の日本文学国語学科は、あの「卒業論文を手書き原稿用紙で提出する、しかも万年筆」で知られている、古き良き時代の文学部の生き残りです。400字詰め30枚以上50枚以内でしたかね、万年筆を生まれて初めて使ったわ! という学生が多いです。あれね、書いたらちょっと乾かさないと次の行を書こうとしたら汚れてしまうのですよね。洗濯物の要領でお部屋に干している方もいらっしゃったとか。数文字の修正には、修正液かテープをして、その上に昔の先輩方の余り用紙を、修正箇所に合うように貼るのですよ。


 次に、各話について。ネタバレは致さないように、細心の注意を払っておりますので、遠慮なさらずにあとがき(めいたもの)から入っていただいてよござんす、です。


 第一番歌:野守は見ずや ふみか手を振る

 初回、ですね。そしてふみか回。萬葉集の授業で「手を振るという行為は、好きな人に対して行うものである」と先生が仰っていたのです。八十島にも当時、手を振りたい相手がおりました。でも、振れませんでした。八十島は、余計なことを考える癖があるので、手を振って気味悪がられたらどうしよう、ずうずうしいと思われないか、そもそも自分の存在が汚い……を何十周しておりました。いつか、その人に手を振れる日を夢見ております。期限はあと三年……のはず。


 第二番歌:胸の奥にもSi・Ca(鹿)ぞ鳴くなる

 いおん回です。坊主めくり楽しいですよね。ひとりでやるとなお楽しいですよ。ひとり何役かして遊ぶのです。理想の「お友達と遊戯」ができます。百人一首、よく中学校・高校で、お正月にクラス対抗でかるた大会しますよね。実は、活躍の機会を与えられているのですよ。照明が当たらない八十島みたいな(なんて失礼ですが)若人は、ぜひ前に練習をしてみてください。かるた大会は、9割がやる気無いですから、少し鍛えればいわゆる「無双」ができますよ。


 第三番歌:奥山寮に猫又あり

 はなび回です。公園のジャングルジムでてっぺんに登って、大将ごっこすると意外と気持ちが晴れるものです。八十島にはできません。公園の猫に話しかけることで精いっぱいでございます。黒猫に好かれています。他の猫の相手をしようとすると、怒られます。猫さんのやきもち、うつくしきものに加えてくださいませ、少納言様。実際の空満大学にも、男子寮、女子寮があります。ラグビー、野球の寮もあったような。寮生活ほど妄想がすすむものはありませんね。夜這い事件最高!


 第四番歌:古池や 蛙巻き込む 黄のリボン

 ゆうひ回です。八十島は、小心者のくせして喧嘩をした際は、一切自分から謝らない「厄介な奴」でした。大喧嘩した夜に電話がかかってきて、「そら、ごめんね」を聞いて、自分の愚かさを思い知りました。何で争ったか、ですか? え、ええ、あんこの量ですよ。たい焼きのあんこの量があんたの方がどう見ても多い! そっちこそ! …………そういうことにしておいてくださいますか。ちなみにですね、蛙グッズを集めると、運が向きますよ。語呂の効果ですかね。


 第五番歌:檸檬ト絶対天使

 最終ヒロインのお話ですね。関係者に、好きなヒロインを聞いてみたところ、第一位が最終ヒロインでした。二位ははなびです。ニーハイソックスがたまらないそうですよ。八十島は、白ソックスにぞくぞくいたします。古都の女子高生は、白ソックスという噂はまことですか。神無月の末に、西洋のお盆があるそうですね、仮装ですよね。最終ヒロインに何を着てもらおうかな。八十島は、南京のかぶりものでもして、公然わいせつ罪を未然に防いでおきます。誤解されやすい醜さなのです。


 第六番歌:アダタラマユミの白猪征伐

 神無月篇の最終話です。題名の助詞「の」に注目していただけると幸いです。アダタラマユミが白猪を倒すのか、アダタラマユミが持つ白猪を倒さねばならないのか。題名は、ほとんどが思いつきです。おいしいものをいただいている時に、ふと浮かびます。おいしいものとは、カレーライスです。一般家庭で作られるカレー、キーマカレー、スパイスカレー、カレーであればなんでもよいのです。即席のカレーうどんで、ひらめくこともあります。行列ができないカレーのお店を探しております。あまり他の人には教えたくないのです。おいしさを共有するのが、八十島の「負け」なのです。


 最後に、八十島の小さな願い事を。

 空満大学日本文学国語学科の力になれたらいいな、です。題材元の空満大学です。町おこしならぬ「文学部おこし」できたら幸いです。『スーパーヒロインズ!』は、日本文学国語学科の「国語表現法」から生まれたものです。試用版を文集に掲載する許可をいただけて、感謝しております。発禁処分されたらどうしようかと、ひやひやしていました。

 『スーパーヒロインズ!』の他にも、長いお話を書いてみたいです。やることなすことが遅いですが、一篇ずつ、作っていきますね。それでは、番外編か霜月篇でまたお会いしましょう。

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