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敗戦革命  作者: 月路です
10/25

NHK総裁

 1939年1月_新体制運動・大日本党結党の提唱が契機となって近衛内閣は総辞職したが、近衛は、日本放送協会総裁の座は譲らず、ラジオ放送の実権を握り続けた

挿絵(By みてみん)


 1939年_衆議院議員 中野正剛(元朝日新聞 記者)は、南進論及び日独伊三国同盟を支持し、撃栄東亜民族会議を主催した。当時、海軍大臣米内光政、海軍次官山本五十六、海軍軍務局長井上成美は、「日独軍事同盟反対三羽ガラス」と親独派から呼ばれ、目の敵にされていた。

 

 1939年05月~9月_満州国・モンゴル人民共和国間の国境線をめぐって発生した紛争( ノモンハン事件 )

 

  1940年7月22日_第2次近衛内閣成立。同月26日、「基本国策要綱」を閣議決定

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

世界は今や歴史的一大転機に際会し数個の国家群の生成発展を基調とする新なる政治経済文化の創成を見んとし、皇国亦有史以来の大試錬に直面す、この秋に当り真に肇国の大精神に基く皇国の国是を完遂せんとせば右世界史的発展の必然的動向を把握して庶政百般に亘り速に根本的刷新を加へ万難を排して国防国家体制の完成に邁進することを以て刻下喫緊の要務とす、依って基本国策の大綱を策定すること左の如し

基本国策要綱

一、根本方針

皇国の国是は八紘を一宇とする肇国の大精神に基き世界平和の確立を招来することを以て根本とし先づ皇国を核心とし日満支の強固なる結合を根幹とする大東亜の新秩序を建設するに在り之が為皇国自ら速に新事態に即応する不抜の国家態勢を確立し国家の総力を挙げて右国是の具現に邁進す

二、国防及外交

皇国内外の新情勢に鑑み国家総力発揮の国防国家体制を基底とし国是遂行に遺憾なき軍備を充実す皇国現下の外交は大東亜の新秩序建設を根幹とし先づ其の重心を支那事変の完遂に置き国際的大変局を達観し建設的にして且つ弾力性に富む施策を講じ以て皇国国運の進展を期す

三、国内態勢の刷新

我国内政の急務は国体の本義に基き諸政を一新し国防国家体制の基礎を確立するに在り之が為左記諸件の実現を期す

国体の本義に透徹する教学の刷新と相侯ち自我功利の思想を排し国家奉仕の観念を第一義とする国民道徳を確立す尚科学的精神の振興を期す

強力なる新政治体制を確立し国政の総合的統一を図る

官民協力一致各々其の職域に応じ国家に奉公することを基調とする新国民組織の確立

新政治体制に即応し得べき議会制度の改革

行政の運用に根本的刷新を加へ其の統一と敏活とを目標とする官場新態勢の確立

皇国を中心とする日満支三国経済の自主的建設を基調とし国防経済の根基を確立す

日満支を一環とし大東亜を包容する皇国の自給自足経済政策の確立

官民協力による計画経済の遂行特に主要物資の生産、配給、消費を貫く一元的統制機構の整備

総合経済力の発展を目標とする財政計画の確立並に金融統制の強化

世界新情勢に対応する貿易政策の刷新

国民生活必需物資特に主要食糧の自給方策の確立

重要産業特に重化学工業及機械工業の画期的発展

科学に画期的振興並に生産の合理化

内外の新情勢に対応する交通運輸施設の整備拡充

日満支を通ずる総合国力の発展を目標とする国土開発計画の確立

国是遂行の原動力たる国民の資質、体力の向上並に人口増加に関する恒久的方策特に農業及農家の安定発展に関する根本方策を樹立す

国策の遂行に伴う国民犠牲の不均衡の是正を断行し厚生的諸施策の徹底を期すると共に国民生活を刷新し真に忍苦十年時難克服に適応する質実剛健なる国民生活の水準を確保す

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

 同年9月27日に日独伊三国同盟締結。スターリンがモスクワで砕氷船テーゼを発表した5年後、それを実現すべく着々と布石を打ってきた近衛文麿の狙いが「日独伊三国同盟」として結実した。

挿絵(By みてみん)


 同年10月、大本営の責任者に杉山元参謀総長を据えるとともに、大政翼賛会を設置(朝日新聞記者中野正剛が総務に、国家社会主義運動家赤松克麿が企画部長に就任)した


 1941年4月13日_日ソ中立条約締結。同年7月28日、南部仏印進駐


 1941年9月~1942年4月_日本国内で諜報謀略活動を行っていたソ連のスパイたち(近衛文麿のブレーンら)が逮捕された。朝日新聞論説委員佐々弘雄らは関連記録を隠滅した


 1941年12月8日(日米開戦)の1週間後から12回、毎日、NHKラジオが『米英東亜侵略史』を放送した。その内容は、1942年1月28日に第1刷2万部が単行本として出版された。

挿絵(By みてみん)


 1942年6月5日~7日_ミッドウェー海戦で、日本は、空母4隻と搭載機3百機を喪失した

 ミッドウェー海戦での惨敗をきっかけとして、NHKと朝日新聞社は、大本営を構成する作戦参謀と情報参謀の対立を利用し、不利な戦況を国民に隠す道筋をつけた(祖国を敗戦に導きソ連軍が日本で民族解放できるような条件を整えるために…)

 

 1944年3月1日_アサヒグラフ「撃て!この鬼畜米国!」発刊

挿絵(By みてみん)


 マルクスとエンゲルスは『共産党宣言』の中で「共産主義者の目的は社会秩序の暴力的転覆によらなければ達成しえない」と書いているのだが、こういう考え方をするようになると、破壊行為をためらわなくなる

 昭和初期に日本軍人の間にマルキシズムが浸透し、軍命令よりもソ連の工作に協力することを優先し、日本軍の情報をもらし、コミンテルンからの指示で動く軍人が少なからずいたとしたら、彼等は戦争を終わらせず長引かせる方向に持ち込んで、革命を成功させようとしただろう

 歴史の通説では、昭和初期、軍部が政府の命令を無視して暴走したと書かれているが、コミンテルンが「暴走」するよう工作したという記録もある

 辻政信は、ノモンハン事件、ポートモレスビー激戦、ガダルカナル島激戦、インパール作戦等で、権謀術数を凝らして無謀な作戦が遂行されるように工作し、膨大な人数の日本兵たちを死に追いやる企みのもと敗戦革命論を神憑り的に実践した

挿絵(By みてみん)


 辻政信は、戦後、著書『潜行三千里』を出版し慰安婦が軍属だったと主張した

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