肉塊の蜿
肉塊の蜿
肉塊が
地を 埋め尽くし 絡み合う
無作為にうねり 叫ぶ
地に 足をバタつかせ 畝る
ぶつぶつと 呟く
無機質な塊が 叫ぶ
肉塊は
なにをせんと
なにをせんがために しようと
バラバラと 蠢く
独つの塊が 崩れる
ぶつかりながら 弾かれながら 烏合のごとく
肉塊は
どこを目指す
どこへゆくがために 這う
鳴戸の流れの如く 独りが固まり ぶつかり 更に大きな塊となりて
やがて 気づくと 散り散りとなっている
我は 肉片か 肉塊か
意思をもつ塊か ぶつかりながら 烏合となりえるのか
きようも闊歩する 意思持たぬ 肉塊