5話 暗殺依頼ミッション
依頼主
「ディスノット、こいつが今回の君の相棒さ」
ディスノットに紹介されたのは年端も行かない子供だった
ディスノット
(俺は御守りなのか?)
ディスノットの反応に、長年依頼を紹介している依頼主は悟る
依頼主
「まあ言いたい事は分かるけど、この子まあ使えると思うから!」
ディスノット
(使えると言われた奴らいたけど
俺は殆ど使わなかったぞ
全部俺の能力だけで依頼を完了したのだが)
スナイパー
「殺傷能力0のスナイパーです よろしくでーす!」
幼女スナイパーの挨拶にディスノットは思わず転びそうになった
ディスノット
(殺傷能力0の銃持ちって何だ?こいつ幼女の成りで狂ってやがるな
何がしてぇんだ?まあいい こいつは戦略外して適当に相手しておこう)
~依頼場所の上階の螺旋階段~
遂行完璧実行
全てに悟り無口のまま作戦をこなす
暗黙者の異名を持つディスノット
遂行能力100%の能力者である
ディスノット
(遂行する事を予告して、誰にも気づかれず遂行実行する事で
その遂行目的は100%となり、100%の遂行実行をする事が出来る)
遂行目的を100%にする事で
遂行実行をした時に100%熟せる
ディスノット
(現在、遂行目的は78%まで到達完了
後の負の思念と言えば幼女スナイパー)
スナイパーは小柄なのに大きな銃を持っているので
ぐらぐら移動しながらこちらへ向かってくる
ディスノット
(スナイパーは本当に任務を遂行する気力があるのだろうか)
ディスノットはスナイパーの危なっかしさを感じるに信用が出来ずにいた
それでも遂行目的が78%を維持したまま
ディスノット
(遂行目的は78%をキープしたまま一向に上がらないな
もうあらゆる手段はやり尽くしたのだが、何が足りないのやら
これ以上は上がる気配が無いので能力発動するか)
ディスノットは能力発動した
一目散に最上階から飛び降りて最下層にあるトップシークレットの手紙を瞬時に眼に焼き付け
それを最下層の床に落ちる寸前で、落下途中に鉤縄を付けた縄が寸前で止めらせる
その行動時に音を立てずに最下層にいた監視者が後ろを振り事は無かった
ディスノット
(よし、これで遂行目的は果たしたぞ
後は帰りだな)
ディスノットが上を向く前に
スナイパーの叫び声が聞こえる
スナイパー
「暗黙者さーん!ヘルプミー!」
ディスノット
(あの馬鹿め!)
スナイパーは監視者にバレてしまっていた
スナイパーの声は監視者に直ぐに気付かれて上を向くのとこちらに気付くのも早かった
ディスノット
(遂行目的の残り22%はスナイパーの事だったか!)
しかしディスノットの考えは間違っていた
鉤縄はそのまま外れて最下層に落ちてきたからだ
途中にも監視者がいた
監視者
「はは、途中にも監視させておいて良かったぜ」
ディスノットは万事休す
己の失態を嘆く
相手を見下し、自らの失敗が残り22%の問題だった事に今更気付いたのだ
監視者の叫び声が聞こえた
瞬時にスナイパーが最上階から飛び降りた




