4話 チルシィとアルフェス
チルシィとアルフェスが転送された場所で
黄昏ていた
アルフェス
「ここどこだよ…
つうかリナリアだけおそらく生存してるわな」
アルフェスは何となくわかっていた
アルフェス
「この世界は俺らしか救う人間いないわけだよな…
でも俺達これじゃ救う事出来ないおろかやばいだろ
散らばった挙句、敵陣営は全員が敵だからな
世界中から俺達は指名手配みたいなもんだわ」
アルフェスは残りのタバコを吸い始めた
チルシィ
「なあなあおっちゃん」
おっちゃんと言われた事に、アルフェスはイルイラしながら濁音交じりで返す
アルフェス
「あ゛?なに?」
チルシィ
「ちんちんおっきした!」
ぶー!
アルフェスは飲んでた飲み物を膨大に吹き出す
そんな突拍子も無い事を言うチルシィ
アルフェス
「マジでおっきしてんじゃねぇか!なんだこりゃ!」
アルフェスが見たのは
チルシィの股間部が異常に突起している姿だった
股間部が異常に膨れ上がっており、今すぐにズボンが破けそうな勢いだ
アルフェス
「お前…精力剤でも飲んだんじゃねえだろうな」
チルシィ
「おっちゃん、精力剤って何?うめぇの?」
アルフェス
「お、おう…つうか、おっちゃん言うのやめろや…」
チルシィの幼げな疑問に、ちょっと喧嘩腰だった自分を宥めるアルフェス
アルフェスは少し疑問した
アルフェス
「お前、ちんびくしてね?」
チルシィ
「へ?うわぁ!ほんとだ!おれのちんちん、なんかひくひくしてるぅ!!」
チルシィの股間部が無作為な動きをする
股間部の動きとは思わないそれをアルフェスは聞き返す
アルフェス
「あのさ、もしかしてお前 自分で動かしてないって事か?」
チルシィ
「うん、そうだよ!
何か、おれのちんちん 自分で動く有機物になっちゃったみたい!」
チルシィは自分の股間部を撫でる
まるで子動物を愛でるように
股間部は膨れ上がり、ついにはズボンを破けさせる
アルフェス
「って!おめぇのそれ ミミズじゃねぇか!!!」
巨大なミミズがチルシィの中に潜んでいた
アルフェス
「何でミミズがチルシィの中に?
こいつの能力か?
いや、チルシィは全く能力を見つけられてねぇ
あのDQN3馬鹿と一緒だわ
じゃあこの能力は誰からだ?」
一体どこから?
アルフェスは考えた
チルシィ
「あれ?おれが捕まえたミミズじゃん!なんでこんなにおっきしてんだ」
捕まえたミミズ
アルフェス
「ミミズは転送前から存在していたのか」
アルフェスはミミズが
虫を操作する能力
虫を編集する能力と気付く
瞬時にアルフェスは長年の勘でそうした
というか、リナリアの2人能力者がいるという観点で分かっていた
アルフェス
「俺のホース能力使うとするか!」
【アルフェスのホース能力】
≪非物理の干渉でホースを作り放つ能力
ホースに入れたものが全てそのホース先へ飛ばす能力だ≫
アルフェス
「チルシィ、おしっこここでしろ!」
チルシィがさっきから我慢していたような仕草をしていたのを知っていたので指示する
チルシィはそのまま透明ホースにしっこする
ミミズはそのおしっこをぶっかけられ悶える
アルフェス
「という事で、液体アンモニアの効果には
ハロゲンと強酸がいいんだっけなぁ ほれ」
アルフェスはハロゲンと強酸の液体をそのまま入れる
そしてそのままミミズをアンモニア爆発させる
チルシィ
「ひゃあああああああ!おれのミミズがあああああ!
おっちゃんのアホ―!」
アルフェス
「いで!やめろあほ野郎が」
チルシィはアルフェスを殴りつける
アルフェス
「待て待て 俺達喧嘩してる必要ねぇだろって
いいからとりあえず落ち着け」
アルフェスが発言した途端
チルシィはおちついた
アルフェス
「いや、分かればいいんだ うん」
しかしこの落ち着き方は異常だ
先ほどから何もしゃべらない
アルフェス
「俺が悪かったから
な?ほら、飴あげるからよ」
キャンディに見せかけたタバコを差し出す
これも駄目かと宥める方法を思いつかせる
アルフェス
「分かった分かった
俺が消えればいいんだろ ここから
俺が消えるから――」
アルフェスがそういうとアルフェスはそのまま存在を消滅させた
チルシィは樹を取り戻した
チルシィ
「あれ?おっちゃんどこ?
おっちゃああああああああん!!」
チルシィは上位能力である
願望体現能力を持っていた
他人の思考に回線を繋いで
他人の思考の願望を体現する能力だ
チルシィ
「俺、一人 いやだいやだあああ」
ミミズも自分が大きくなりたかったのだ
大きくなってズボンの中から出たかったのだ
全てはチルシィが招いた結果だが
チルシィ自身には能力の自我が無い為、起こった事柄だ




