26話 エルドとレフアンと生き残った能力者達
エルド
「レフアン
お前はここに残れ」
レフアン
「え?でも」
エルド
「お前いてもなぁ…
だってお前の能力分からないだろ」
レフアン
「分かった
言うよ
私の能力は思考のシャットダウン能力だ」
エルド
「そうなんだ
でもそれ使えんの?」
使えないなら
自分の能力はいらない
エルド
「ロジクトは…
あぁそうだ 俺が自分の闘志で壊したのか」
レフアンは思考のシャットダウンをしていた
ロジクトからも消え去る事が分かった
レフアン
「じゃあ私は仲間を探す」
エルド
「誰もいないでしょ
3人しか生き残ってないのに」
レフアン
「仲間ならいるよ
生存バイアスをマイナスにして生き残っている」
ロジクトが修復され出す
エルド
「俺のロジクトが修復されていくぞ
何でだ?」
それは能力者の回復能力だった
辺りを見渡すとそこには
生存バイアスをマイナスにしていたであろう能力グッズを持ち出したレフアンが存在した
レフアン
「これはドグラマグラオブジェ
生存バイアスをマイナスにする能力グッズ」
ずっとレフアンはロジクト内に保管していた
その存在を
レフアンは思考のシャットダウン能力をリナリアとだけ秘密裏に持っていた
【ドグラ・マグラ・オブジェ】
≪生存バイアスを切り替える能力≫
ドグラマグラオブジェで
能力者をそのまま暮らさせていた
帝国に下ったのでは無くて
帝国に下るように仕向けただけであった
「なるほど
私にもそれを披露しなかったのですね」
エルド
「お前は…!」
レフアン
「そうなの ガーフィスは私達を監視していた」
そこにはガーフィスがいた
ガーフィス
「機嫌をそこねるな?
私は何も能力者が憎い訳では無い
帝国で暮らすべき存在にならなければならないからこそ
生き残ったであろう能力者を学校に閉じ込めていたのだからね」
エルドは泣いていた
エルド
「じゃあDQN3人組にもやっていた鉄拳制裁も
全てなんだったんだ!あれは幻なのか?」
ガーフィス
「幻
と言ったらいいかは分かりませんが
それは私ではありませんよ
私が見ていたのはビジョンです」
ビジョン
それは帝国の考えたビジョンだ
そのビジョンの先に能力者が命令を受けている光景を浮かばせていた
ガーフィス
「あなた達が能力を開花して
立ち上がった時に最後の骨を折るのです
そうすれば帝国に下ります」
帝国のビジョンでは全てが解決するという
エルド
「悪いが俺は御免被る
この生存バイアスで生き残っている奴らを見ればいいさ」
ガーフィス
「お前…お前は一体…?
もしかしてお前は熱血闘士…!無敵能力者か」
【熱血闘士】
≪熱血の闘士だけで生きることを誓った者だけが開花する能力≫
ガーフィス
「しかし熱血闘士は
やった者はそのまま死ぬ運命にある!
エルドの熱血が潰えるとエルド自体も死ぬぞ」
エルド
「構わねぇよ
それでも俺は戦うぞ
能力者戦争があった時
俺の関係者は死んだんだからな
能力者学校の仲間も死んでいった
だから俺 いや、俺達は死んでも構わねぇんだよ!
あいつの…リナリアの屍として生存出来るならな!」
レフアンも生き残っていた能力者にも
全てが熱血闘士が共有される
レフアン
「私もリストカットばかりしていたけど
最後に役に立ちそう ありがとう」
能力者も全てが力となる
しかしこれはガーフィスの戦闘で死ぬことになる
それでもよかった
世界をどうにか変えられるのなら




