19話 物資輸送列車の中で
~物資輸送列車~
輸送列車が走ってる中で箱から出る
コール
「この辺でいいだろ」
エミング
「何で一旦箱から出るの?」
ルイ
「そりゃ通気口が悪いからだろ 酸素の補充だ」
コール
「それに今乗ってる列車が自分達の目指してる方角かってのも気になるしな」
コール気付いた
もう一人誰かいた
箱の中でもがいてる
コール
「ん?同業者じゃねぇか!
しかも酸素補充出来てねぇし」
エミング
「通気口のない箱に押し込まれてたのか 悲惨だな」
酸素補給させる為に箱を開けてやった
「君らは何を物資してんの
荒稼ぎ歴いくらだ?」
エミング
「何言ってんのこいつ」
ルイ
「こんな闇雲に隠れて物資運んでるんだから
合法的に稼ぐために闇物資してるに決まってるじゃん」
コール
「あれだよあれ」
コールは適当に口車を載せる
「あれ?あぁ、これか
積み木結晶の事ね」
【積み木結晶】
≪ある地方でしか取れない結晶
その形と形成の仕方は再現不能と呼ばれている結晶
高値で買い取られている≫
コール
「そう、それだよそれ!」
エミング
「そんなあからさまな対応で騙される訳…」
「そうなんだー!仲間じゃねぇか よろしくな!」
ルイ
「こいつアホだったわ」
互いに握手した
「で、キャンドリィ町にはいつだ?」
ロジクトで調べる
キャンドリィ町は既に過ぎ去っていた
コール
「キャンドリィ町とかずっと前じゃん」
エミング
「あぁそうか こいつ酸欠で意気消沈だったからだ」
「せっかく入手したのに…まあいいか別の街で売れば
今どこに向かってんだ」
コール
「ストーン町」
「え?それでこの列車は物資だよ…な?」
ルイ
「あぁそうだよ」
憔悴し切った顔に対して
何も考えないで返事する
「え?君ら自殺サークルか何かなの?」
エミング
「な訳ねぇーだろ」
「じゃあこの列車いる理由は何だ?
物資列車で行った所でコンクリート土の影響で生き埋めされるだけだぞ」
ルイ
「それは列車に乗らなかったらだろ?違うの?」
「全然ちげぇよ テリトリーに入るまでの範囲じゃなくて
ストーン町の領域全体がコンクリート土で出来上がってるからな」
家も家具も時計台も電柱も全てコンクリート土で完成されている
ストーン町に入った途端生き埋め決定である
エミング
「やべぇじゃん(笑)どうすんの(笑)」
コール
「何でお前笑ってんだ?遠足じゃねぇんだぞおい!」
ルイ
「つまらねぇ事で喧嘩すんな
ストーン町に入らなければ大丈夫だろまずは
それで箱はそのままストーン町で持ち運ばれるの?」
「?そりゃ持ち運ばれるだろ」
ルイ
「じゃあ持ち運ばれてる内も大丈夫だな」
コール
「許されてる箱の中に存在してる内は生き埋めにされないだろう
穴をあけてコンクリート土の存在しない場所を見つけるんだ」
エミング
「セーフティポイントを見つけろって事か」
ストーン町に入る
そして物資である箱に入ったまま運ばれている
ストーン町は普通だった
しかし、ストーン町以外の住人がいると分かれば
即、コンクリート土が覆って終わりである




