16話 今まで見えていなかった世界
エルドはさっきのリナリアの演説を聞いた
そしてここが催眠世界の中でも一番催眠の強い世界だと確信した
エルド
「聞いたぜ?リナリア
あんた 今すげぇ所で戦ってるんだな
催眠世界か
俺もこうして世界に立たされてるって初めて分かったよ」
エルドは確信した
自分の今いる世界は本の世界だと
【本誘惑】
≪自分のストーリーに入らせる能力≫
主人公も仲間も怖がっていた
主人公エルドが死ぬ事を
と言う風にクリエイターが言ったのだが
エルドは何故かぴんぴんしていた
エルド
「お前分かってねぇな?
俺が死ぬのは全く重要じゃねえぞ?
主人公が死ぬって、そこで物語が終わりじゃねぇんだぞ?
その物語で第2第3の主人公が出現するだけなんだよ
それを認められないのは読者でも無くクリエイターのお前自身だろうよ!」
エルドである主人公はクリエイターを論破した
論破されたクリエイターはしどろもどろしてしまった
そんな論破された気分となった事で
創作を中断→エターナルになった事によって
ストーリーブックから解放されたキャラ達
エルド
「な?割と簡単だったろ?」
「よくお前何とか出来たな」
モブのストーリーブック上の仲間に話す
エルド
「ストーリーブックの中に閉じらせる能力
能力者を打破するには
ストーリーを完結・破綻・論破させて能力者(作者)を困憊させる事だろうしな」
力説するエルド
「う~ん…どうだろうなそれ
だってさ、熱いって確かにいいんだけど
それは説教臭いだろ?もし自分が思ってる事と他人が違う事であった場合
それは説教臭さ+ストレスにしかならないのではないか?」
エルド
「けども、それで変わる奴もいるじゃん?」
「それで変わるんだったら、他の展開でも変わるでしょ」
「ストーリーの結末がどれだけつまらなくたって構わねぇ
どんな結末だろうとそいつはストーリーだろうよ」
そしてエターナル化させたのだから
今、ストーリーブックの外側にいるのだ
勝利宣言をしようとするエルド
エルド
「それはやっぱり何で俺が勝てたか説明するとな」
エルド
「そりゃお前 ここ…だろ?」
頭をこんこんとしてドヤ顔
「やかましいわ」
エルド
「とりあえず楽勝で抜け出したんで
そのまま行くわ
どこへ?そんなの決まってる
現実の世界にだよ
仲間信じてるからな」




