12話 啖呵一武闘会
啖呵一武闘会というVR空間にアイラは閉鎖させられていた
それをロジクトで確認した
アイラ
「私はみんなとはぐれたみたいね
私の仲間はNPCキャラみたいだわね」
「啖呵一武闘会ですねこれは」
アイラ
「啖呵一!?天下一じゃなくて?」
「そうそう」
アイラ
「ルールは?」
「啖呵切った方が勝ち」
NPCキャラがはしゃぐ
男
「ええええええ!?じゃあ簡単じゃん おいお前!」
巨男
「あん?」
男
「いやぁ、あのその…すいません」
「あ、負けましたよ」
男
「え?うわあああああああ!」
男はそのまま石化する
啖呵で負けたら即ゲームオーバー
そのまま石化して死ぬ運命
アイラ
「駄目じゃないのよ」
巨男
「なんだこのおかまはぁ…!」
アイラ
「あぁ!?」
アイラは仲間を思った
その瞬間、アイラの能力が発動した
【下剋上眼力】
睨み付けた相手を脅えさせる能力
巨男
「いや、すいません あ、しまった!」
巨男が石化する
それを見ていた巨男が怖がる
巨男
「おかまこわいおかまこわい…」
ドミノ倒しで巨男が石化していく
「ここはアイラさんにお任せしましょう」
アイラ
「なんだこらぁ!?」
巨男
「す、すいませんでしたーーーーーー!」
「おかまこわい おかまこわい」
おかまこわいを念仏しながら石化する
アイラは気を病んでいた
アイラ
「私はおかまじゃないから 私はおかまじゃないから」
こちらも念仏を唱えていた
そこに啖呵一武闘会の優勝戦が開始された
それは仲間だと思っていたNPCキャラだった
サクラ
「私はNPCキャラとして変わり身しているサクラ」
アイラ
「サクラというくらいには
サクラって事でしょ
でも私の眼力からは逃れられない」
サクラは止められた
サクラ
「やば」
アイラ
「ではさっさと殺されなさい
私達の能力者学校のクラスメイトは不滅よ!」
アイラの拳がサクラに届く
アイラ
「な なんで私にダメージが跳ね返ってくるの」
サクラ
「私の能力はサクラサクラ
サクラの変わり身能力
ダメージも変わり身出来る
だから私をいくら攻撃しても無駄」
アイラ
「ではどうすればいいの」
サクラ
「こうすればいいんだよ
ほらほらほら」
サクラはそのまま観客をとっかえひっかえしながら
斧を投げつけたり
弓を射たりする
アイラが攻撃しようとしても
その攻撃が変わり身としてダメージ受けたり
逆に回避しようとしても
別の場所の観客をのっとり、そのまま変わり身で攻撃させる
まともに受けるダメージもダメージになる
サクラ
「私の攻撃は絶対回避不可能
回避しても忽ち火の海って奴よ」
アイラ
「あんた
いい性格してんじゃないの
だけどそれは私を怒らせる引き金になるわね」
眼力で応戦
サクラ
「眼力でどうやろうとも無駄無駄
私の能力でサクラすればいいだけ」
アイラ
「そんなの分かってる
だから私はこうするの」
サクラを眼力で止めてから攻撃
サクラ
「私に攻撃するってあんた馬鹿?」
同じような攻撃するのを不思議に思う
アイラ
「馬鹿はあなたよ
変わり身するその時がチャンス
変わり身したあなたのダメージ場所は私に入れ替わる
つまり場所が変換される
それを利用するなら
つまりはここよ」
攻撃を回避しまくる
回避しまくって
そして攻撃が繰り出される
そこで再びアイラは眼力を繰り出す
サクラ
「この位置を…!」
サクラに攻撃が入ってしまう
アイラ
「そう
この位置が私とサクラが攻撃を受ける場所
二者択一のような選択が無い場合
全てを下すしかない」
サクラは矢と斧で裂かれてそのまま倒れる
サクラ
「そんな…
それだとあなたは何も手に入らない
何も…
そんなのに命を懸ける必要がある訳」
アイラ
「それがあるのよね
私は仲間を仲間だと思ってるから
ここが変哲もなくても私を足止めするんだから
それに私達もロジクトくらい持ってるから
連絡になる意識データ確認するのだったら
私の存在はサクラの能力からして邪魔になってしまう
だからこうして死んだのよ」
そして優勝戦は終わった
「啖呵一舞闘会これにて解散!
優勝者はノーフューチャー!」




